映画『ゴーストブック おばけずかん』は、ファンタジー、アドベンチャー、青春の要素が詰まった心温まる物語です。
監督は山崎貴さん、主演には城桧吏さん、柴崎楓雅さん、サニーマックレンドンさん、吉村文香さんが出演しています。
この映画は、少年たちが謎の「おばけずかん」を手に入れ、不思議な世界で成長していく様子を描いています。
映画の中では友情や勇気、そして何より大切なものへの愛が描かれていて、観終わった後に温かい気持ちを抱えることができる作品です。
映画「ゴーストブック おばけずかん」解説
映画『ゴーストブック おばけずかん』は、2022年に公開されたファンタジー・アドベンチャー・青春映画で、監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』や『永遠の0』で知られる山崎貴さんが担当しています。
物語は、子どもたちが不思議な世界で様々なおばけと関わりながら成長していく姿を描いており、幻想的な要素が満載です。
概要
- 公開年:2022年
- 上映時間:113分
- ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー、青春
- 監督:山崎貴
- 製作国:日本
キャスト
- 坂本一樹(城桧吏)
主人公で、内気で怖がりな性格の少年。自分を役立たずだと思い悩んでいるが、冒険を通じて成長していく。 - 工藤太一(柴崎楓雅)
一樹の幼馴染で、口が悪く大人を信用していないが、友達思いで何事にも挑戦する。 - 飯田サニー宗佑(サニーマックレンドン)
人懐っこく楽観的なお調子者で、お年寄りからも愛される。絵を描くことが得意。 - 橘湊(吉村文香)
前向きで、諦めることを嫌うしっかり者の少女。一樹、太一、サニーとは幼馴染。 - 店主(神木隆之介)
白髪の古本屋店主で、非常に謎めいた人物。おばけや妖怪に詳しく、物語のカギを握る。 - 葉山瑤子(新垣結衣)
一樹たちの担任の臨時教員。臆病な性格で大人げないが、生徒たちの冒険に巻き込まれることになる。
映画「ゴーストブック おばけずかん」あらすじ
物語は、坂本一樹(城桧吏)が、「願いが叶う祠がある」と聞きつけ、幼馴染の工藤太一(柴崎楓雅)や飯田サニー宗佑(サニーマックレンドン)とともに山の麓にある古い祠を訪れるところから始まります。
そこでそれぞれの願い事をして帰宅するものの、その晩、一樹の家に謎の白い布をかぶったおばけが現れます。
このおばけは「図鑑坊」と名乗り、彼に「命がけの試練を受ければ、願い事を叶えてやろう」と告げます。
そして、図鑑坊から「おばけずかんを手に入れるために、古本屋を探せ」との指示を受けた一樹は、太一やサニーとともに、謎の古本屋を探し始めます。
次の日、一樹たちは古本屋を見つけますが、その店主(神木隆之介)が眠っているため、静かに店内を覗き、そこでおばけずかんを手に入れます。
その後、店主に気づかれたものの、何とかおばけずかんを手にして古本屋を後にします。
しかし、物事はそこから一変します。
不思議な世界への入り口
その夜、一樹が自宅で天井の動きを目撃した瞬間、サニーと太一がやってきて、何とも言えない不安な空気を感じます。
街の様子が変わり、周囲には人がいないことに気づく一樹。
まるで現実ではないような、不思議な世界に迷い込んでしまったかのような感覚を覚えます。
その後、湊(吉村文香)も現れ、4人は一緒に古本屋を探しに行きますが、そこにはもう古本屋の姿はありません。
途方に暮れる一樹たちが次に向かった先は、瑤子先生(新垣結衣)の家でした。
瑤子先生もまた、この奇妙な世界に迷い込んでしまった一人だったのです。
最初は慣れない状況に戸惑うものの、次第に一樹たちとの関係が深まります。
その後、四人は瑤子先生の家に泊まりながら、この世界にいる理由を探し続けます。
それぞれの願い事とおばけずかん
一樹たちがそれぞれ祠で願った内容を語り合うと、驚くべきことに、彼らの願い事はすべて同じだったことが明らかになります。
おばけずかんはすべて白紙で、誰もその状況が理解できないまま眠りにつきます。
次の日、図鑑坊が現れ、彼らに指示を出し、彼らの前に立ちはだかるおばけたちが登場します。
最初に登場するのは、「山彦」。
汚い言葉を叫ぶと怒って飛んでくるこのおばけは、非常に厄介で、次々と出現するおばけたちを捕まえていくことになります。
次に登場するのは、「一反木綿」。
汚れが苦手なこのおばけは、空を飛び回り、彼らを翻弄します。
そして、「百目」と「旅する雲梯」、さらに「身代わりおばけ」など、個性豊かなおばけたちが次々と登場し、彼らとの戦いを繰り広げます。
捕まえるたびに、物語は一歩ずつ進んでいき、友情の絆が強まっていきます。
クライマックスと試練
物語のクライマックスは、最後の試練である「ジズリ」を捕まえることです。
ジズリは時間や空間を歪めるおばけで、非常に凶暴です。
一樹たちは必死にジズリを捕まえようとしますが、ジズリの力は想像以上に強く、ついには山彦、百目、旅する雲梯に助けを求めますが、ジズリに食べられてしまいます。
しかし、あきらめずにジズリに立ち向かう一樹たちは、ついにジズリを捕まえることに成功します。
最終的に、彼らは現実世界に戻ることになりますが、ジズリを倒したことがきっかけで、一樹たちの願いが叶うことになります。
湊を助けることができた一樹たちは、心からの成長を遂げ、願い事を達成することができました。
結末
映画のラストでは、一樹たちが元の世界に戻り、瑤子先生と再び初対面を果たします。
彼らはおばけずかんの記憶を失い、元の世界に戻った後も、あの冒険のことを思い出すことはありません。
しかし、彼らの心には確かに成長と友情が深まったことが残っていることが伝わってきます。
おばけたちとの戦いを通して、成長し、願いをかなえていく一樹たちの姿に心を打たれました。
映画「ゴーストブック おばけずかん」みなとの正体ネタバレ
映画『ゴーストブック おばけずかん』における橘湊(吉村文香)の正体は、現実世界では事故に遭って意識不明の状態にあるという事実が判明します。
ネタバレ
湊は、実際には事故に遭い、意識を失った状態で病院にいるという設定です。
物語の中で一樹たちと一緒に冒険をしているのは、彼女が夢の中で体験していることでした。
これは彼女が願いを叶えるために、この不思議な世界に迷い込んでしまった結果です。
物語の後半、湊が一樹たちに自分の願い事について話し、実際に湊を助けるために、彼女の事故を解決しようとする流れになります。
最後に現実に戻ることで、冒険が終わり、物語は感動的な結末を迎えることになります。
湊の正体が明かされることによって、映画全体のテーマである成長や友情、命の大切さがより深く響くようになり、観客に強い印象を残す重要な要素となっています。
映画「ゴーストブック おばけずかん」感想
映画『ゴーストブック おばけずかん』を観終わった後、すごく心に残ったのは、物語の冒険やファンタジーの面白さだけでなく、最終的に描かれた命の大切さや友情の力でした。
最初は、ちょっと不思議な世界に迷い込んだ一樹たちが、おばけを捕まえるために奮闘するだけの、軽いファンタジー映画かなと思って観始めたんですが、だんだんその裏に隠れた深いテーマが見えてきて、予想以上に感動しました。
映画の前半は、本当にワクワクしながら観てました。
一樹たちが「おばけずかん」を手に入れるために、個性豊かなおばけたちと戦うシーンは、見ていて楽しかったですし、登場人物たちの関係性も良い意味でリアルで親近感が湧きました。
特に、サニーの楽観的な性格や、太一のちょっと口が悪いけど友達思いな部分が、物語を引き立てていましたね。
でも、物語が進むにつれて、湊の正体が明かされるところで、思わず心がギュッと締めつけられるような感覚になりました。
実は湊は現実の世界で事故に遭って意識を失っていることがわかり、彼女を助けるために一樹たちが戦っているという事実に驚きました。
最初はただの冒険だと思っていたのに、湊の命にかかる重大な選択が物語を深刻にし、感動的になっていくところが心に残りました。
最後には、彼らが協力してジズリを捕まえ、湊を助けるシーンで胸がいっぱいに。
まさに命の大切さ、そして「本当に大切なもののために頑張ること」の素晴らしさを感じました。
あんなに不安や苦しみを抱えながらも、仲間と一緒に力を合わせて困難を乗り越える姿に、すごく感動しました。
結局、物語が終わっても、一樹たちはおばけずかんの記憶をなくして現実の世界に戻りますが、湊のことを思い出し、彼らの絆が深まったことを感じられるラストにほっとしました。
観終わった後、ただのファンタジー映画以上に、心に響くメッセージが残る作品だなぁと思いました。
まとめ
映画『ゴーストブック おばけずかん』は、少年たちが謎の世界で命がけの試練に挑む姿を描いたファンタジー冒険映画です。
物語は、坂本一樹とその友人たちが、願いが叶うと言われる祠で「おばけずかん」を手に入れたことから始まります。
おばけの図鑑坊から告げられる試練を受け、彼らは次々と現れるおばけを捕まえながら、試練を乗り越えていきます。
しかし、物語が進むにつれて、湊の正体が明らかになり、彼女が実は現実世界で事故に遭って意識不明になっていることがわかります。
一樹たちは湊を救うため、さらに困難な試練に立ち向かうことに。ジズリという凶暴なおばけとの戦いを経て、最終的に湊を助けることができるのですが、試練を通じて友情の絆や命の大切さを再認識します。
ラストでは、一樹たちが現実の世界に戻り、おばけずかんの記憶を失いながらも、友情を深めたことが感じられる感動的な締めくくりとなっています。
ファンタジー要素だけでなく、命や友情に対する深いメッセージが込められた作品であり、観終わった後には温かい気持ちが残る映画でした。
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