映画『ライアー×ライアー』は、金田一蓮十郎さんの同名漫画を原作にした2021年公開のラブストーリー映画です。
主演を務めるのは、森七菜さん(湊役)と松村北斗さん(SixTONES/透役)で、この2人の演技が作品の中核を担っています。
しかし、映画を観た一部の視聴者からは「ひどい」「気持ち悪い」といった辛辣な感想が寄せられることもありました。
この記事では、映画のあらすじや設定を振り返りつつ、なぜそのような意見が出ているのかを考察していきます。
また、映画の魅力や見どころについても触れていきますので、これから観ようと思っている方の参考になれば幸いです。
映画「ライアー×ライアー」あらすじ
地味な女子大生・湊(森七菜)は、義理の弟である透(松村北斗)と同じ家で暮らしながらも、お互い距離を感じる微妙な関係性を持っています。
ある日、湊は友人の提案でギャル風のメイクを施し、偶然透と再会。透は湊に気づかず、彼女を「みな」という別人だと思い込み、一目惚れしてしまいます。
ここから湊の二重生活が始まり、湊は「みな」として透と付き合うことに。
義理の兄妹である2人が、知らず知らずのうちに複雑な恋愛模様へと巻き込まれていきます。
物語は、透の純粋さや湊の葛藤、そして「嘘」を重ねることで生まれるドラマを中心に展開されます。
「嘘」はいつかバレてしまうもの――その結末に向かう2人の運命を描いたストーリーです。
キャスト
映画『ライアー×ライアー』の主なキャストは以下の通りです。
- 高槻透:松村北斗(SixTONES)
- 高槻湊(みな):森七菜
- 烏丸真士:小関裕太
- 野口真樹:堀田真由
- 桂孝昭:七五三掛龍也(Travis Japan)
- 川西純太:板橋駿谷
- 高槻紀行:竹井亮介
- 高槻ひとみ:相田翔子
本作は、金田一蓮十郎の同名コミックを原作とし、恋愛経験ゼロの地味な女子大生・湊が、ギャルメイクを施して別人の女子高生「みな」として義理の弟・透と関わることで展開するラブストーリーです。
監督は耶雲哉治が務め、2021年2月19日に公開されました。
また、主題歌はSixTONESの「僕が僕じゃないみたいだ」が使用されています。
映画「ライアー×ライアー」「ひどい」「気持ち悪い」と言われる理由
この映画に対する否定的な意見が出る背景には、主に以下の3つの要因が考えられます。
義理の兄妹という設定
湊と透は血の繋がりはないものの、義理の兄妹という近い関係性にあります。
この設定自体が一部の視聴者にとっては受け入れづらい要素となっています。
特に、家族として一緒に暮らしている相手を「恋愛対象」として描くことに違和感を覚える方もいるようです。
「嘘」をテーマにした展開
映画のタイトルにもあるように、この物語は「嘘」によって成り立っています。
湊が「みな」として透と付き合う嘘をつき続ける点が、観る人によっては不快感を覚える原因になっているかもしれません。
透の純粋さに対して、湊の行動が「欺いている」と捉えられることで、キャラクターに共感しにくいという意見も見受けられます。
漫画的な展開のリアリティの欠如
原作漫画のようなフィクションだからこそ楽しめる設定や展開も、実写映画になると「現実的にありえない」と感じてしまうことがあります。
例えば、ギャルメイクによって別人になる湊の設定や、透がその変化に全く気づかない点は、非現実的であると指摘されがちです。
この点が、リアリティを求める観客には「気持ち悪い」と映る要因になりうるのではないでしょうか。
映画「ライアー×ライアー」の魅力と見どころ
否定的な意見がある一方で、この映画には多くの魅力や見どころもあります。
主演2人の演技力
森七菜さんの湊と松村北斗さんの透は、それぞれ複雑な感情を抱えるキャラクターを見事に演じています。
特に、松村北斗さんの純粋でまっすぐな透の演技は、観ている側の心を揺さぶる力があります。
湊のギャル姿での振る舞いや、湊自身の葛藤を表現する森七菜さんの演技も非常に魅力的です。
ラブコメとしての面白さ
「嘘」が絡むことで生まれるドタバタ劇は、ラブコメディとして楽しめる部分です。
透の真剣な恋愛感情と湊の隠しきれない本心が交錯するシーンには、思わず笑ってしまうようなコミカルな要素も含まれています。
ビジュアルの美しさ
映画全体の映像美や、小道具・衣装のこだわりも見逃せません。
湊のギャル姿は特に話題になり、彼女の変化を象徴するビジュアルとして印象的です。
映画「ライアー×ライアー」ネタバレ感想
映画『ライアー×ライアー』を観て、最初に感じたのはそのユニークな設定の面白さです。
湊がギャルメイクをして「みな」として透と接する姿は、非現実的ながらも漫画らしい突飛な展開で、観ている間は「どうなるんだろう?」とワクワクしました。
一方で、義理の兄妹という設定には少し複雑な気持ちも抱きました。
血縁関係がないとはいえ、一緒に暮らしている家族同士が恋愛感情を抱く展開は、現実世界ではあまり起こりえないからこそ、どこか違和感を覚える部分もありました。
ただ、それをエンターテインメントとして割り切ることができれば、純粋なラブストーリーとして楽しめる内容だったと思います。
特に印象的だったのは、透の真っ直ぐな恋愛感情です。
湊が「嘘」をつき続ける中で、透の純粋さや一途な想いが強調されて描かれていたため、湊が嘘を告白する場面では非常に胸が痛くなりました。
その瞬間に、透がどれほど湊を大切に思っていたのかが伝わってきて、涙が溢れそうになりました。
一方で、湊の行動には賛否が分かれるかもしれません。
自分の本当の姿を隠して「みな」として透に接する彼女の姿は、時に幼稚にも感じられるかもしれませんが、それも湊自身の不器用さや葛藤の現れだと考えると、共感できる部分もあります。
嘘をつき続ける辛さや、透への気持ちとの板挟みに苦しむ湊の姿がリアルに描かれていた点は、非常に共感できました。
映画全体としては、コミカルな要素と感動的な要素がバランス良く組み合わされており、最後まで飽きずに楽しむことができました。
最後に
映画『ライアー×ライアー』は、賛否が分かれる作品であることは確かです。
義理の兄妹という設定や「嘘」をテーマにした展開には、好みが分かれる部分もあります。
ただ、私はこの映画を観て良かったと思います。
笑いあり、涙ありの物語を通じて、キャラクターたちの成長や人間関係の深さを感じることができました。
観終わった後には、「嘘」や「本当の自分」に向き合うことの大切さについて、改めて考えさせられました。
湊と透の物語が、観る人それぞれにとって何かしらの気づきを与えてくれる――そんな映画だと感じました。
まとめ
『ライアー×ライアー』は、ラブコメディとして軽やかに楽しめる部分もあれば、設定や展開に違和感を覚える部分もあります。
そのため、この映画の評価は観る人の感性や価値観によって大きく異なると言えるでしょう。
映画の設定やキャラクターに共感できる方にとっては、主演2人の魅力やストーリーの面白さを存分に味わえる作品です。
一方で、義理の兄妹という設定や「嘘」をテーマにした展開に抵抗がある方には、少し難しいかもしれません。
観る前に原作漫画をチェックしておくと、より楽しめる可能性もあります。
ぜひ、ご自身の視点でこの作品を観て、感想を抱いてみてください。
そして、観終わった後には、周りの方と意見を交わしてみるのもまた楽しいかもしれません!
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