映画「ういらぶ。」実写化がどれだけ「ひどい」と言われているのか、そして原作との違いについて、私が感じたことを親しみやすい文章でお伝えします。
原作ファンからは賛否両論が巻き起こっている作品ですが、実際に観た私の視点で、感じたことをじっくり掘り下げてみたいと思います。
映画「ういらぶ。」実写はひどいのか?原作との違いは?
映画「ういらぶ。」は、星森ゆきもによる人気漫画が原作です。
私自身も原作のマンガを読んでいて、その甘酸っぱさと胸キュンシーンに心を奪われていました。
マンガで感じたその「恋愛の甘さ」や「キャラクターの魅力」を、果たして実写映画でどう表現できるのか、ものすごく楽しみにしていました。
実際に映画を観てみると、まず思ったのは、映画化におけるキャラクターや演技に対する意見がかなり分かれるということです。
主演の平野紫耀さんが演じる凛くんは、確かに見た目は原作そのまんまのイケメンで、「うわ、凛くんだ!」って思えるくらいビジュアル的には完璧。
しかし、演技に関してはどうしても評価が分かれる部分があります。
キャラクターの魅力は再現できているのか?
まず、映画化におけるキャラクターの描き方について触れます。
原作マンガでは、凛くんや美月ちゃん、千里ちゃんといったキャラクターたちは、それぞれに強い個性があり、読者をぐっと惹きつけます。
凛くんはクールで冷徹な一面を持ちながらも、実は少し不器用で優しい心を持つ男の子。
そんなギャップがキュンとさせてくれる部分が、原作の魅力の一つだと思います。
しかし、映画ではそのギャップが少し強調され過ぎているように感じました。
凛くんが一番魅力的な部分は、彼の内面の成長や葛藤、そして恋愛に対する不器用さ。
でも映画の中ではその部分が十分に掘り下げられている感じがしない。
台詞のやり取りや表情から、凛くんがどれほど悩んでいるのかが伝わりにくかったように感じました。
それに対して、美月ちゃんや千里ちゃんといったサブキャラクターの描写が少し薄いような印象もあり、映画におけるキャラクターの個性が少し埋もれてしまったように思います。
原作ファンとしての視点
私は原作ファンとして、映画を観る前にちょっと不安な気持ちもありました。
やっぱり、自分が好きだった作品が実写化されると、どうしてもその再現度に注目してしまうからです。
映画では、原作に忠実にキャラクターを再現することが求められますが、実際にはすべてを忠実に再現するのは難しいですよね。
映画というメディアの中で必要な「尺」や「テンポ」もあるから、原作にあった細かなエピソードや心情描写が削られることもしばしば。
実際に映画を観てみると、確かに一部のシーンやエピソードは原作とは違ったアレンジがされていました。
例えば、恋愛の進展がかなり早く進んだり、重要なキャラクターが登場しないシーンもありました。
個人的には、原作の繊細な恋愛の進行具合や登場人物たちのやり取りが好きだったので、その部分が少し物足りなく感じました。
とはいえ、映画には映画の良さがあり、原作に忠実に作りすぎることで失われてしまう「映画ならではのテンポ感」や「映像美」もあったと思います。
美しい映像や音楽が、物語をより一層魅力的に引き立てていたのは確かです。
映画の演技について
映画の演技については、主演の平野紫耀さんが果たした役どころが非常に重要だと思います。
凛くんのキャラクターを演じる上で、彼のクールさと不器用さのバランスが求められましたが、平野さんはその役柄にかなりチャレンジしていたように見えました。
しかし、どうしても少し作り込まれた演技に感じてしまう部分がありました。
凛くんの心の葛藤や、恋愛における揺れ動く気持ちがもっと深く表現されていれば、さらに良かったのに、と少し物足りなく感じてしまいました。
一方で、美月ちゃんを演じた女優さん(玉城ティナさん)は、非常に明るくて元気なキャラクターをしっかりと演じていて、原作のイメージを崩さずに良い演技をしていたと思います。
美月ちゃんの明るさと凛くんのクールさの対比が映画全体を盛り上げていて、彼女の存在が物語に彩りを加えていました。
映画「ういらぶ。」原作との違いは?
原作マンガと映画の最大の違いは、もちろんストーリーの展開やキャラクターの描き方です。
映画では時間的制約があるため、マンガではじっくりと描かれる心情や細かなエピソードが省略されることが多く、映画のテンポに合わせてストーリーが進みます。
例えば、原作マンガでは登場人物の細かなエピソードや心理描写が非常に大事にされており、その部分が映画ではどうしても省略されてしまうことがあります。
また、映画では原作のファンが期待する場面やセリフの再現が重要視されていますが、その部分を忠実に再現するために映画のストーリー展開に無理が生じてしまうこともあります。
例えば、マンガではじっくりと描かれる恋愛模様が映画ではあっさりと進んでしまうことがあり、原作ファンとしてはそのギャップに驚くこともありました。
映画「ういらぶ。」あらすじ
物語は、同じマンションで育った高校生の凛(平野紫耀)、優羽(桜井日奈子)、暦(玉城ティナ)、蛍太(磯村勇斗)の4人組を中心に展開します。
凛は優羽に恋心を抱きつつも、冷たく接してしまう一方、優羽も凛に思いを寄せていますが、彼の態度に悩んでいます。
暦と蛍太は、そんな2人を心配しながら見守っています。
ある日、4人の関係を揺るがす事件が起こり、彼らの友情と恋愛は新たな展開を迎えます。
キャスト
- 和泉凛(平野紫耀):優羽に恋心を抱くが、冷たく接してしまう高校生。
- 春名優羽(桜井日奈子):凛に思いを寄せるが、彼の態度に悩む高校生。
- 坂下暦(玉城ティナ):凛と優羽の関係を見守る友人。
- 蛍太(磯村勇斗):凛と優羽の関係を見守る友人。
- 和真(健太郎):凛と優羽の関係に新たな風を吹き込む人物。
- 実花(桜田ひより):和真の妹で、物語に関わるキャラクター。
映画「ういらぶ。」ネタバレ感想
映画「ういらぶ。」を観て、最初は原作ファンとしてちょっと不安な気持ちもありましたが、観終わってみるとすごく心温まる映画でした。
原作の恋愛模様やキャラクターの個性がしっかり表現されていて、凛と優羽の恋愛が進展する過程にドキドキしながらも、友情の絆も感じられて良かったです。
特に凛が最初は冷たく接してしまうところから、少しずつ彼の気持ちが見えてきて、その不器用な愛し方に胸がキュンとしました。
優羽も凛の態度に悩みつつ、自分の気持ちに向き合って成長していくのが素敵で、彼女の心の動きにも共感できました。
映画の中で二人の距離が縮まっていくシーンは、映像や音楽が美しくて感情が引き立てられ、特にラストシーンには感動しました。
また、友人キャラクターである坂下暦や蛍太の存在が映画に温かみを与えていて、彼らの友情も物語にとって大切な要素だと思いました。
彼らが凛と優羽を見守るシーンは、ほっとする瞬間がありました。
映画としては、原作マンガの細かい心情描写やエピソードが省かれている部分があり、そこが少し物足りなく感じたところもありましたが、それでも映画ならではのテンポと映像美が感じられ、十分楽しめました。
特に平野紫耀さんの凛くんの演技は、外見も性格も原作に忠実で、キュンキュンさせられましたし、桜井日奈子さんの優羽もとても魅力的でした。
恋愛映画として感情移入しやすく、青春の甘酸っぱさを感じさせてくれる作品でした。
原作ファンでも、初めて観る人でも楽しめる内容だと思います。
甘い恋愛が好きな人には特におすすめの映画です。
まとめ
映画「ういらぶ。」実写化は、原作ファンとしては期待通りの部分もありましたが、少し物足りない部分もありました。
キャラクターの演技やストーリー展開が原作に比べて少し薄く感じたことは否めませんが、それでも映画ならではの魅力もあり、恋愛映画として楽しめる要素はたくさんありました。
原作ファンが映画化を観るときは、どうしてもその忠実度やキャラクターの再現度を求めがちですが、映画というメディアには映画ならではの魅力があることも忘れないでほしいと思います。
「ういらぶ。」の映画も、原作と違う部分はありましたが、その中で新しい楽しみ方ができる映画だったと思います。
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