映画『恋人たちの予感』は、1989年にアメリカで公開されたロマンティック・コメディの名作です。
監督はロブ・ライナー、主演はビリー・クリスタルとメグ・ライアン。
二人の出会いから友情を育み、そして恋愛に発展するまでを10年以上の時間をかけて描いた物語です。
この映画は、ユーモアと感動が詰まった作品であり、観る人の心を温かくしてくれます。
- 映画「恋人たちの予感」解説
- 映画「恋人たちの予感」あらすじ・ネタバレ
- 映画「恋人たちの予感」の魅力
- 映画「恋人たちの予感」名言
- 名言①:「1日の最後におしゃべりをしたいのは君だ。寂しいとか大晦日とかは関係ない。残る一生を誰かと過ごしたいと思ったら、早く始める方がいいだろ?」
- 名言②:「僕は本を買うと結末を読む。読み終わる前に死ぬと困る。」
- 名言③:「男女の友情は成立しない。男は女に魅力を感じると、寝たいと思うからだ。」
- 名言④:「人生で最悪の経験よ。」
- 名言⑤:「あなたって人はいつも憎めなくなることを言うんだから!あなたなんか大嫌い。死ぬほど嫌いよ。」
- 名言⑥:「カフェでの注文が多いのは、私が欲しいものをちゃんとわかっているからよ。」
- 名言⑦:「君に会うまでは、他の人とこういう関係を築けるなんて思わなかった。」
- 名言⑧:「人はそれぞれ幸せを手にする方法を選ぶ。」
- 名言⑨:「最高の愛は、全然完璧じゃないところから始まる。」
- 名言⑩:「サリーと出会った時、僕はもう愛に疲れていた。でも、君が愛の再定義をしてくれた。」
- 映画「恋人たちの予感」感想
- まとめ
映画「恋人たちの予感」解説
物語は、シカゴ大学を卒業したサリーとハリーがニューヨークまでのロードトリップで出会い、最悪の印象を与え合うところから始まります。
その後、偶然の再会を繰り返し、友情を築いていく二人。
しかし、友情と恋愛の境界を超える瞬間が訪れ、彼らの関係は大きく変わっていきます。
作品全体を通して、出会いから10年にわたる二人の心の旅路が丁寧に描かれています。
キャスト
- ハリー・バーンズ:ビリー・クリスタル
皮肉屋で哲学的な性格のハリーを演じ、男女間の友情をテーマにする物語にユーモアと深みを与えています。 - サリー・オルブライト:メグ・ライアン
完璧主義で自立心の強いサリーを演じ、彼女のチャーミングさと感情的な成長が観客の共感を呼びます。 - マリー:キャリー・フィッシャー
サリーの親友であり、ユーモラスかつ洞察力のあるキャラクターを体現しています。 - ジェス:ブルーノ・カービイ
ハリーの親友で、彼自身の恋愛模様も描かれる重要なキャラクターです。
映画「恋人たちの予感」あらすじ・ネタバレ
物語は1977年、シカゴ大学を卒業したサリー(メグ・ライアン)がニューヨークの就職先に向かうところから始まります。
親友の彼氏が彼女に頼み、友人のハリー(ビリー・クリスタル)を車に同乗させることに。
初対面の二人は考え方の違いからことごとく意見が対立します。
特にハリーの「男女の間に純粋な友情は成立しない」という持論は、サリーの神経を逆なでします。
ニューヨークに到着した二人は、そのまま別々の道を歩むことになりますが、どこか印象に残るような、複雑な別れ方をします。
再会と友情の芽生え
それから5年後、サリーは恋人のジョーと空港にいるところで偶然ハリーと再会します。
驚くべきことに、ジョーとハリーは友人関係にありました。
この再会もまた一筋縄ではいかず、飛行機の中で再び口論になる二人。
しかし、ハリーが弁護士ヘレンとの結婚を控えていると知り、サリーは少し大人の対応を見せます。
それでもお互いにまだ深く関わることなく、再び別れてしまいます。
さらに5年が経ち、ジョーと別れたサリーは日々を取り戻そうとしているところで再びハリーと出会います。
今度は、ヘレンとの離婚寸前という状況のハリーとサリーが、互いの傷を癒やすように友達としての関係を築き始めます。
これが、二人の物語における転機となります。
本音を語り合う関係
サリーとハリーは、友達として本音を語り合い、互いに支え合います。
食事を共にし、ジョギングをしながら会話を楽しむ日々は、二人の友情を深めていきます。
しかし、時折二人の間に男と女のムードが漂い、互いに動揺することもあります。
彼らは友情を守るためにそれぞれの友人を紹介し合いますが、紹介した友人同士―サリーの友人マリーとハリーの友人ジェスが恋に落ち、結婚することになります。
これにはサリーとハリーも驚きつつ、微笑ましい気持ちを抱きます。
恋愛と友情の境界線
ジェスとマリーの結婚祝いを選びに出かけたサリーとハリーですが、そこでハリーがヘレンと新しい恋人と出会う場面に直面します。
この出来事はハリーにとって大きなショックとなり、サリーに対しても不安定な気持ちを抱かせることになります。
一方、サリーは元恋人ジョーが結婚するという知らせを聞いて動揺し、夜中にハリーへ助けを求めて電話をかけます。
駆けつけたハリーはサリーを慰めますが、その夜二人は一線を越えてしまいます。
一夜を共にしたことで、二人は友情を失うのではないかという不安にかられます。
その結果、二人はその夜の出来事を「なかったこと」にしようと決めますが、それはますます二人の関係を複雑にするだけでした。
大晦日と告白
ジェスとマリーの結婚式当日、ハリーは何事もなかったかのように振る舞い、それにサリーは怒りを露わにします。
二人の間には再び溝ができてしまいます。
そして大晦日の夜。
ハリーはサリーへの思いを改めて自覚し、彼女への告白を決意します。
サリーは一人でパーティーに参加していましたが、その場に現れたハリーが彼女に思いを打ち明けます。
「君のことを考えると、一日を終えたいと思うんだ。君がいないと完璧じゃない」と彼の言葉に驚くサリーでしたが、最終的には彼の素直な気持ちを受け入れます。
出会ってから10年以上の時を経て、最悪の出会いから始まった二人はついに結ばれることになります。
映画「恋人たちの予感」の魅力
『恋人たちの予感』の魅力は、ユーモアあふれる会話やキャラクター同士の化学反応にあります。
特にビリー・クリスタルとメグ・ライアンの掛け合いは、観る者に笑いと感動をもたらします。
また、この映画は男女の友情と恋愛の境界線について深く掘り下げています。
観る人によっては、自分自身の経験や感情を重ね合わせることができるでしょう。
映画「恋人たちの予感」名言
映画『恋人たちの予感』の名言と、その魅力を解説したいと思います。
名言①:「1日の最後におしゃべりをしたいのは君だ。寂しいとか大晦日とかは関係ない。残る一生を誰かと過ごしたいと思ったら、早く始める方がいいだろ?」
映画のクライマックスでハリーがサリーに伝える告白の言葉。
このセリフには、人生の中で何が本当に大切かを悟った瞬間の真摯さが現れています。
愛する人と一緒にいることの大切さを観る人に実感させる名シーンです。
名言②:「僕は本を買うと結末を読む。読み終わる前に死ぬと困る。」
ハリーの少し風変わりな性格を象徴するセリフ。
一見するとネガティブですが、実は「後悔しない生き方」を表現しています。
ユーモラスな言葉の裏に隠された深みが、ハリーというキャラクターを一層魅力的にしています。
名言③:「男女の友情は成立しない。男は女に魅力を感じると、寝たいと思うからだ。」
ニューヨークへのドライブ中にハリーが放ったこの言葉は、映画全体のテーマを提示する重要なセリフです。
この考え方が、サリーとの関係性の変化にどう影響するかを暗示している点が巧妙です。
名言④:「人生で最悪の経験よ。」
サリーが初めてハリーと出会った日のドライブを振り返って言う一言。
このセリフには彼女の当時の嫌悪感がストレートに表現されています。
それが友情、そして愛情に変わっていく過程が、この言葉によって際立ちます。
名言⑤:「あなたって人はいつも憎めなくなることを言うんだから!あなたなんか大嫌い。死ぬほど嫌いよ。」
サリーが怒りと愛情の狭間で揺れる気持ちを爆発させる場面。
感情を隠さずにぶつける彼女の姿が共感を呼び、ストーリーに深みを加えています。
名言⑥:「カフェでの注文が多いのは、私が欲しいものをちゃんとわかっているからよ。」
このセリフはサリーの几帳面で自分に正直な性格を表しています。
冒頭の複雑なオーダーシーンを思い出させ、「自分らしさ」を貫くことの大切さを感じさせる一言です。
名言⑦:「君に会うまでは、他の人とこういう関係を築けるなんて思わなかった。」
友情と恋愛の境界線を越える瞬間を象徴するセリフ。
ハリーがサリーへの感情を自覚したこの言葉は、愛が育つ過程の美しさを教えてくれます。
名言⑧:「人はそれぞれ幸せを手にする方法を選ぶ。」
サリーがハリーに向けて語ったこの言葉には、映画のテーマが凝縮されています。
個々の価値観や選択が尊重されるべきだという普遍的なメッセージが込められています。
名言⑨:「最高の愛は、全然完璧じゃないところから始まる。」
二人の関係性を象徴するセリフ。
完璧ではない二人だからこそ築けた関係は、むしろリアルで感動的。
愛の本質が詰まった一言です。
名言⑩:「サリーと出会った時、僕はもう愛に疲れていた。でも、君が愛の再定義をしてくれた。」
愛に対する諦めがサリーとの出会いで変わったことを示す言葉。
このセリフは、愛が持つ再生の力を感じさせます。
映画「恋人たちの予感」感想
感想を率直に言うと、「やっぱり愛って、じっくり育つものなんだなぁ」としみじみ思いました。
この映画、1989年に公開されたものだけど、今観ても色あせないどころか、むしろ大人になった今だからこそ響くシーンが多かったです。
最初、ハリーとサリーの関係って「男女の友情は成立するのか?」というテーマでずっともやもやしたまま進むんだけど、それが逆にリアルでした。
特に、ハリーが最初に「男と女は結局どっちかが相手に惹かれるから、純粋な友情なんて無理だよ」みたいなことを言うシーン。
正直、「いやいや、それって極論じゃない?」って思ったんです。
でも物語が進むうちに、友情だと思っていたものが、実はもっと深い愛情に変わっていく描写が自然で、最後には「結局そうなるよね!」って納得しちゃいました。
個人的に一番グッときたのは、大晦日のシーン。
ハリーがサリーに告白する場面ですね。「1日の最後に話したいのは君だ」って言うところ、ズルいくらい感動しました。
最初はなんだかんだ皮肉屋だったハリーが、こんなに素直に愛を伝えるようになるなんて!
サリーもサリーで、「あんたなんか嫌い!」って言いながら泣くところがまた可愛いというか、本当に人間らしい感情の爆発で共感しまくりでした。
あと、サリーが感情を抑えられず泣きながら怒るシーンが何度かあったけど、あれもリアルすぎて泣き笑いしました。
「こういう時、女性って本当にこうなるよな」って。
そこに寄り添えるハリーの変化も、最初のちょっと嫌なやつ感が嘘みたいで、その成長も含めて温かい気持ちになりました。
全体を通して、「タイミングって大事だけど、それ以上に大事なのは諦めないこと」って教えてくれる映画だなって思います。
ハリーとサリーがくっつくまで12年かかってるんですよ!
普通なら「遅すぎる!」って思うかもしれないけど、あの二人だからこそ、その時間が必要だったんだろうなって納得させられる。
笑えて、切なくて、最後にはほっこりする。この映画、たぶんまた何年か経ったらもう一度観たくなるだろうなって思います。
それくらい、自分の人生にも重ね合わせられる素敵な作品でした!
まとめ
『恋人たちの予感』は、恋愛映画の中でも特に人々の心に残る名作です。
ハリーとサリーの関係を描いたこの物語は、時を超えて多くの人々に愛されています。
恋愛や友情について考えさせられると同時に、笑いと涙を提供してくれるこの映画を、ぜひ一度観てみてください!
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