こんにちは!
今日は2018年に公開された映画「となりの怪物くん」について、あらすじや感想、そして実写版が「ひどい」と言われる理由を語ってみたいと思います。
もともと原作ファンの方、あるいはアニメ版を楽しんだ方にとって、実写映画化のニュースは期待と不安が入り混じるものですよね。
私もこの映画を観る前は、「あの独特なキャラクターやストーリーをどう実写で再現するの?」とワクワクしつつも、不安を感じていました。
結果として賛否が分かれる作品になった映画「となりの怪物くん」。
その理由や魅力を一緒に掘り下げていきましょう!
映画「となりの怪物くん 」実写解説
「となりの怪物くん」は、ろびこさんによる人気漫画が原作。
アニメ化もされており、多くのファンを持つ青春ラブコメディ作品です。
主人公は、水谷雫(みずたにしずく)。
成績トップを目指し、他人に興味を持たずひたすら勉強に励む冷静な女子高生です。
そんな雫がある日、クラスメイトの吉田春(よしだはる)と出会うところから物語が始まります。
春は、学校では「問題児」扱いされ、不登校気味の少年。
しかしその実態は、純粋で感情をストレートに表現する不器用な男の子です。
雫は、あるきっかけで春と関わるようになり、次第に彼の明るさや優しさに惹かれていきます。
一方で、春には家族の問題や人間関係の悩みがあり、物語は二人の恋模様と成長を中心に描かれていきます。
この漫画の魅力は、雫と春の掛け合いのテンポ感や、周囲の個性豊かなキャラクターたち。
そして青春の不安や喜びをリアルに描いている点です。
キャスト
- 吉田春(春): 菅田将暉さんが演じる、学校では「問題児」とされるが、実は純粋で感情豊かな少年。
- 水谷雫(雫): 土屋太鳳さんが演じる、勉強一筋で冷静な性格の女子高生。
- 吉田優(春の妹): 古川雄輝さんが演じる、春の妹で、雫の友人。
- 佐々原宗平(雫の友人): 山田裕貴さんが演じる、雫の友人で、春に興味を持つ。
- 大島千づる(雫の友人): 池田エライザさんが演じる、雫の友人で、春に好意を抱く。
- 田中(春の友人): 浜辺美波さんが演じる、春の友人で、雫に興味を持つ。
- 山本(春の友人): 佐野岳さんが演じる、春の友人で、雫に好意を抱く。
- 担任教師: 速水もこみちさんが演じる、春と雫の担任教師。
映画「となりの怪物くん」の実写版あらすじ
実写版の映画では、原作のストーリーを約2時間にまとめています。
大まかな流れは以下の通りです。
冷たい雫と人懐っこい春の出会い
勉強一筋の雫(土屋太鳳)は、他人に対しても淡白で「ドライ」という言葉が似合う性格。
一方、春(菅田将暉)は、教室にほとんど来ない自由奔放な性格。
そんな二人が、ひょんなことから急接近します。
春は出会ったばかりの雫に対して「好きだ!」と告白してしまう一方で、雫は突然の告白に驚きつつも、春の純粋さに心を動かされていきます。
徐々に深まる二人の絆
春の天真爛漫な性格と、少しずつ心を開く雫の様子は、観ていてほっこりさせられるポイントです。
また、春が抱える家庭の問題や孤独感が描かれ、雫が彼を支える姿に成長を感じます。
試練と成長
しかし、二人の関係にはさまざまな試練が訪れます。
春が抱える家族の事情や、学校生活の中でのすれ違い。
雫もまた、彼に対する感情と自分の目標との間で揺れ動きます。
映画のクライマックスでは、お互いにとって「特別な存在」であることを確認し合う二人の姿が描かれます。
実写版が「ひどい」と言われる理由
では、なぜこの映画は一部で「ひどい」と言われてしまったのでしょうか?
いくつかの理由を挙げてみます。
キャスティングの不一致
まず、多くの原作ファンが指摘したのがキャスティングです。
菅田将暉さんや土屋太鳳さんは人気実力派俳優であり、それぞれの演技には定評があります。
しかし、原作のキャラクター像と実写版のビジュアルが一致しないと感じる声が多くありました。
特に、春のキャラクターは原作では少年らしい無邪気さや圧倒的なエネルギーが特徴的。
一方で、菅田さんが演じる春はやや落ち着きすぎていて、原作ファンからすると「違う」と感じる部分があったようです。
原作の省略や改変
原作漫画は全13巻もあり、アニメ版でも1クール(13話)で描かれるほどの内容です。
それを2時間にまとめるため、映画では多くのエピソードが省略されています。
例えば、サブキャラクターたちの活躍シーンや、雫と春の成長過程が丁寧に描かれていないと感じる方も多いようです。
また、原作の繊細な心理描写が薄れてしまったという意見も。
コメディとシリアスのバランス
原作の「となりの怪物くん」は、コミカルな要素とシリアスなテーマのバランスが絶妙です。
しかし、映画版ではどちらかというとコメディ寄りに偏りすぎている部分があり、「青春のリアルさ」が薄れていると感じた観客もいました。
映画「となりの怪物くん 」実写見どころ
とはいえ、映画版にも魅力はあります!
特に、映像の美しさや音楽、そして主演俳優たちの演技には注目です。
- 菅田将暉さんの「不器用だけど真っ直ぐ」な演技は、春の純粋さを上手に表現しています。
- 土屋太鳳さんの演じる雫は、原作よりも少し柔らかい印象で、共感しやすいキャラクターになっています。
また、青春映画として気軽に楽しめる内容なので、「原作を知らない人が観る分には満足できる」と感じる方も多いようです。
映画「となりの怪物くん 」実写ネタバレ感想
実は私、原作漫画もアニメも楽しんだ派なので、期待半分、不安半分で映画を観ました。
「あの独特なキャラクターやストーリー、実写でどうなるのかな?」ってワクワクしながら観たんですが……。
正直なところ、キャラクターのイメージが少し違うかな?って思う部分がありました。
まず、菅田将暉さん演じる春。菅田さんは本当に演技が上手いし、春の感情豊かで純粋なところを表現しようとしていたのは伝わりました。
ただ、原作の春って、もっと「破天荒で突拍子もない感じ」が強いんですよね。
菅田さんの春は、どこかクールすぎて、「可愛いバカっぽさ」が少し薄れてたかな~と思いました。
次に土屋太鳳さんの雫。これは結構好きでした!原作の雫より少し柔らかい印象で、真面目だけど親しみやすい感じ。
彼女の勉強一筋な一面が、映画ではちょっと薄れていた気もするけど、それでも雫らしさはちゃんと感じられました。
この映画、一番の問題点はやっぱり「時間が足りない」ことです。
原作の漫画は13巻あって、アニメ版でも13話で描かれた物語。
それを2時間弱に詰め込むって、そもそも無理があるんですよね。
例えば、春の家庭問題や雫が勉強に固執する理由なんかが、映画ではあんまり深掘りされていなくて、「あれ?ここもっと重要じゃない?」って思う場面が多かったです。
二人の恋愛模様も「出会い→惹かれる→すれ違い→くっつく」までがあっという間で、原作の「じっくり距離が縮まる感じ」があまり感じられなかったのが残念でした。
ただ、映画の良かったところもちゃんとあります!
特に春の天真爛漫さや、雫とのちょっとした掛け合いは楽しかったです。
たとえば、春が突然「好きだ!」って言い出して雫がポカーンとするシーンとか、雫の冷静なツッコミが入るところは、原作の雰囲気を感じられました。
また、春がニワトリの長男を抱いてるシーンとか、あのシュールさが映像で観るとさらに面白かった!
長男、結構出番多くて癒されました(笑)。
映像の雰囲気や、音楽の選曲はとても良かったです。
春と雫が一緒にいるときのほんわかした空気感とか、青春のキラキラした感じがしっかり出ていて、「あぁ、若い頃の恋ってこんな感じだよね~」って思わず共感しちゃいました。
特にラストのシーン、二人が桜並木の中を歩いていくところは映像の美しさが際立っていて、「やっぱり映画ならではの良さがあるな~」と感じました。
最後に
総合的には、「原作やアニメが大好きすぎる人だと、ちょっと物足りないかも。でも、気軽に観る青春映画としては十分楽しめる!」という感じです。
実写化作品ってどうしても原作と比較されちゃう運命にありますよね。
だから、もしこれから観る人がいたら、「原作とは別物」って割り切って観るのがオススメです。
キャストの演技や映像美には見どころがあるし、映画としてコンパクトにまとまっているので、恋愛映画が好きな人や軽い気持ちで観たい人にはピッタリだと思います。
最後に、映画を観終わったあと、「もう一度原作を読み返したいな」と思わせてくれる作品でした。
まとめ
映画「となりの怪物くん」は、原作ファンにとって賛否両論が分かれる作品です。
原作の魅力をすべて盛り込むことが難しかった点や、キャスティングのイメージの違いから、一部で「ひどい」と評価されることもあります。
しかし、映画としての独自の魅力もあるので、「原作やアニメとは別物」として楽しむ心構えで観てみるのもおすすめです。
特に青春映画やラブコメが好きな方には、明るい気持ちになれる作品だと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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