皆さん、田舎町を舞台にした心温まるラブストーリーといえばどんな作品を思い浮かべますか?
今回は、2020年に公開された映画『リスタートはただいまのあとで』について、原作との違いやあらすじ、そして感じたことを語っていきます!
原作は、コウキ。先生が描いた同名のBL漫画。
この漫画が映画になったことで、登場人物たちの感情や田舎の美しい風景がさらに際立ち、観る人の心に深く刺さる作品に仕上がっています。
この記事では、原作ファンの方にも映画から入った方にも楽しんでもらえる内容を目指して、作品の魅力をたっぷりお届けします!
映画「リスタートはただいまのあとで」あらすじ
主人公は、狐塚光臣(こつかみつおみ)。
彼は都会での生活に疲れ切り、10年ぶりに故郷の田舎町に戻ってきます。
仕事での失敗や周囲との関係に悩んでいた光臣にとって、田舎の風景は懐かしいものの、心が癒されるわけでもなく、ただ虚無感を抱えたまま過ごしていました。
そんな彼が出会ったのが、近所の農園で働く青年・大和(やまと)。
大和は光臣の祖父の養子として育ち、地元で慕われる明るい性格の持ち主です。
光臣にとって大和は「知らない存在」だったため、最初は距離を感じるものの、大和の優しさや純粋さに触れるうちに、少しずつ心を開いていきます。
物語は、二人が過去の傷を抱えながらも一緒に過ごす時間を通して、少しずつ前に進んでいく過程を描いています。
光臣が自分の人生を見つめ直し、もう一度立ち上がるきっかけをつかむ姿や、大和が隠していた心の奥底の秘密が明かされる場面には、観ているこちらまで胸が熱くなるものがありました。
キャスト
- 狐塚光臣:古川雄輝
- 熊井大和:竜星涼
- 鹿野涼子:村川絵梨
- 上田裕:佐野岳
- 水島香苗:三浦理奈
- 狐塚ヨシ子:中島ひろ子
- 熊井春男:螢雪次朗
- 狐塚隆利:甲本雅裕
- 監督:井上竜太
映画「リスタートはただいまのあとで」映画と原作の違いとは?
映画『リスタートはただいまのあとで』を語るうえで外せないのが、原作との違いです。
原作を知っている方にとっては「ここが変わってる!」と気づく楽しさがありますし、映画から入った方には「原作も読んでみようかな」と思わせてくれるような工夫が随所に見られます。
ここでは、大きな違いをいくつかピックアップしてみました!
家業が仏具屋から家具屋に変更
原作では光臣の家業は仏具屋ですが、映画では家具屋に変更されています。
この変更は、映画ならではの演出が活きるように工夫された結果だと思います。
たとえば、家具を修理したり、光臣が家の歴史に触れるシーンでは、家族や地元とのつながりがよりわかりやすく描かれています。
この背景があることで、光臣が家業を継ぐ決意をする場面に説得力が生まれていました。
大和の過去についての描写が控えめに
原作では、大和の高校時代の親友・上田が「大和には秘密がある」と光臣に語るシーンがあります。
このエピソードが原作では大和の過去を深掘りするきっかけになっていますが、映画ではその部分がカットされています。
そのため、大和の過去に関する描写は全体的に控えめで、観る側の想像に委ねるような形になっています。
この違いについては、どちらが良いかは観る人によると思います。
原作では大和のキャラクターがより深く掘り下げられていますが、映画ではあえて詳細を省くことで、二人の現在の関係性に焦点を当てることができています。
映像ならではの季節感や田舎の風景の美しさ
映画では、田舎の自然や季節の移ろいがとても美しく描かれています。
たとえば、稲穂が風に揺れる様子や、夕日に染まる空の色。
こうした映像表現が、原作の温かい雰囲気をさらに引き立てています。
原作にはない「田舎の四季を五感で感じる」感覚が映画の大きな魅力です。
また、大和が農作業をしているシーンでは、田舎の生活のリアリティを感じさせる描写が随所にありました。
大和の働く姿を見ていると、その明るさや素朴さがより伝わってきて、観ている側も思わず笑顔になってしまいます。
映画「リスタートはただいまのあとで」ネタバレ感想
映画『リスタートはただいまのあとで』を観た後の感想を、正直に言うと本当に心が温かくなりました。
最初は「田舎町での再会の話だし、普通のラブストーリーかな?」と思っていたんですが、予想を裏切るくらい感動的で、思わず涙がこぼれそうになりました。
まずは、登場人物たちが素晴らしかったです。
主人公の光臣(こつかみつおみ)は、都会での生活に疲れきって帰郷するんですが、最初は本当に心が冷めていて、何もかもが嫌になっている感じが伝わってきました。
でも、田舎の風景や人々との関わりを通じて、少しずつ自分を取り戻していく姿が心に響きました。
特に、大和(やまと)との関係が本当に素敵でした。
大和は光臣にとって、ただの癒し系キャラじゃなくて、どこか強さを秘めた人物だったんですよね。
彼の優しさの裏にある強さや、過去の痛みが徐々に明かされる過程がすごくよかったです。
二人の関係がじわじわと深まっていくのが、すごくリアルで感動的でした。
最初はちょっと距離を感じていた光臣が、大和の人柄に触れることで、心を開いていくんです。
特に、光臣が自分の家業をどうするかを決めるシーンでは、彼がどれだけ悩んでいるかが伝わってきて、私も一緒にその決断を見守っているような気持ちになりました。
大和が光臣に寄り添っている場面では、私も温かい気持ちになったし、「こういう存在って本当に大事だな」としみじみ感じました。
そして、映像がすごく美しいんです!
田舎町の風景や四季の移ろいが、本当に綺麗で、観ているだけで心が安らぎました。
大和が農作業をしているシーンや、夕焼けをバックに二人が話しているシーンは、まるで自分もその場にいるかのような気分になりました。
こういう映像表現が、物語の温かみを引き立てていたと思います。
また、映画の終盤で光臣が大和に「ありがとう」と言うシーン。
それがすごく胸に残りました。
言葉では言い表せない感謝の気持ちを込めて、大和に伝える瞬間が本当に心に染みました。
光臣が自分の過去と向き合い、前に進む決意をするシーンには、私も何かを始めたくなるような気持ちになりました。
全体的に、あたたかくて、心に残る映画でした。
日常の忙しさに追われていると、つい忘れがちな「人と人との繋がり」「優しさ」に触れた気がして、心がほっとしました。
『リスタートはただいまのあとで』は、都会で疲れている人にも、田舎の風景が懐かしい人にも、ぜひ観てほしい作品です。
人と向き合うことで、少しずつ自分も変わっていけるというメッセージがすごく伝わってきて、観終わった後はとても前向きな気持ちになれました。
観てよかった!
まとめ
『リスタートはただいまのあとで』は、原作ファンにも映画から入った方にも満足できる作品です。
原作のエッセンスを大切にしながらも、映画ならではの表現で物語の世界を広げています。
原作を読んでいる方は、映画の美しい映像表現や役者さんたちの演技で新たな感動を味わえるはず。
映画から入った方は、原作を読むことでより深いストーリーを知ることができます。
都会の喧騒に疲れたとき、誰かにそっと寄り添ってほしいとき。
この作品を観ると、不思議と心がほっと温まるはずです。
ぜひ一度、観てみてください!
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