2020年公開の映画『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』は、南アフリカで実際に起きた政治犯の脱獄事件を描いた衝撃の実話です。
主演は『ハリー・ポッター』シリーズで知られるダニエル・ラドクリフ。
アパルトヘイトという人種差別政策が支配していた1970年代の南アフリカで、白人でありながら反アパルトヘイト活動を行ったティム・ジェンキンの脱獄劇が描かれます。
映画「プリズンエスケープ 脱出への10の鍵」解説
- 原題:Escape from Pretoria
- 公開:2020年
- 製作国:イギリス・オーストラリア
- 監督:フランシス・アナン
- 出演:
- ダニエル・ラドクリフ(ティム・ジェンキン)
- ダニエル・ウェバー(スティーヴン・リー)
- イアン・ハート(デニス・ゴールドバーグ)
- マーク・レナード・ウィンター(レナード・フォンティン)
映画の見どころ
この作品は、スパイ映画のようなスリリングな脱獄劇であると同時に、アパルトヘイトという歴史的背景を学べる社会派映画でもあります。
実話に基づいたストーリーにはリアリティと緊張感があり、観る者を引き込む迫力があります。
映画「プリズンエスケープ 脱出への10の鍵」あらすじ・ネタバレ
1978年、南アフリカ共和国。
白人ながら反アパルトヘイト活動を行っていたティム・ジェンキン(ダニエル・ラドクリフ)とその仲間スティーヴン・リー(ダニエル・ウェバー)は、政府に反対するビラを広めるため、遠隔起爆装置付きの装置を町中のゴミ箱に仕掛けます。
爆発と同時にビラが舞い上がり、通行人の注目を集めます。
しかし当局に行動がバレており、二人は間もなく逮捕され、裁判にかけられます。
ジェンキンは懲役12年、リーは8年を言い渡され、政治犯専用のプレトリア刑務所へと送られます。
プレトリア刑務所:観察と決意
刑務所内では、他の政治犯たちがすでに何年も収監されており、規律は極めて厳格。
特に白人看守たちは、白人でありながら黒人のために闘ったジェンキンに冷たく当たります。
刑務所では毎日、独房に鍵がかけられ、移動のたびに看守が鍵を使います。
これに目をつけたジェンキンは、鍵の形状を記憶・観察し、それを木片で再現するという大胆な脱獄計画を思いつきます。
木鍵製作:最初の成功と失敗
ジェンキンは刑務所内の作業や清掃で手に入る廃材や紙くずを持ち帰り、夜な夜な木の鍵を削っていきます。
最初は自分の独房の鍵から着手し、何度も試行錯誤。
やがて見事に独房のドアを開けることに成功します。
次に狙うのは共用スペースや通路のドア。
各鍵の形を記憶し、それぞれに対応する木鍵を一つひとつ製作していきます。
途中、テスト中に鍵を落としてしまうというハプニングもありますが、棒を使って鍵を独房に引き寄せ、事なきを得ます。
ゴールドバーグとの対話と仲間探し
同じ政治犯であるデニス・ゴールドバーグ(イアン・ハート)は脱獄には消極的で、「銃を持った看守やサーチライトを突破するのは不可能だ」と諦めています。
ジェンキンは他の囚人にも声をかけますが、誰も乗ってきません。
それでも、脱獄を諦めないジェンキンは、レナード・フォンティン(マーク・レナード・ウィンター)という新たな仲間を得て、3人(ジェンキン、リー、レナード)での脱獄を計画します。
本番に向けた準備とリスク
ジェンキンは木鍵をランドリールーム、図書館などに分散して隠し、各ドアを順に開けて進む「脱出ルート」を構築します。
さらには刑務所外の社会情勢を把握するため、黒人清掃員に頼み、ゴミ箱から新聞を取ってきてもらいます。
さらに、刑務所内の一番外側にある鉄製の門については鍵が使えないことが判明し、ドライバーを使って破壊する作戦を考えます。
脱獄決行:緊迫のドア突破
脱獄当日、深夜から明け方にかけて3人は慎重に動きます。
- 木鍵を使って自分たちの独房のドアを開ける
- 廊下のドア、ランドリールーム、書庫などのドアも次々と開けていく
- パトロールの看守が備品室に向かったため、一時隠れてやり過ごす
しかし、備品室に入られそうになったところで、ゴールドバーグが機転を利かせ、大声で看守を呼び寄せ、三人を助けます。
脱出成功とその後
最後の鉄製の門は鍵では開かず、ドライバーを使って無理やりこじ開けます。
警備塔には銃を持った看守がいますが、運良く見つからず、三人はついに刑務所の外へ脱出。
その後、市街でタクシーを拾い、脱出に成功。
タクシー内で三人は手を取り合い、喜びを分かち合います。
エンディング:字幕による実話の後日談
- 三人はモザンビーク、タンザニアを経て最終的にロンドンへ逃亡
- ロンドンで反アパルトヘイト運動を続ける
- 1992年にアパルトヘイトが撤廃
- 1994年、ネルソン・マンデラが大統領に就任
映画「プリズンエスケープ 脱出への10の鍵」感想
映画『プリズンエスケープ 脱出への10の鍵』を観て、一番印象に残ったのは、「自由への執念」って本当にすごいんだな、ということでした。
ティム・ジェンキンが鍵の形を記憶して、木を削って、何度もテストして…その地道な努力に、まるでドキュメンタリーを見ているようなリアルさを感じました。
刑務所という閉ざされた空間での緊張感がずっと続いていて、静かだけどスリリング。
派手なアクションがあるわけじゃないのに、心臓がドキドキするようなシーンがたくさんありました。
特に、看守がすぐ近くにいるのに鍵をこっそり使ってドアを開けていく場面は、「ああもうバレちゃう!」って自分も一緒にハラハラしてました。
ダニエル・ラドクリフもすごく良かったです。
ハリー・ポッターのイメージが強かったけど、今回の演技はまったく違ってて、ジェンキンという人物の信念の強さがちゃんと伝わってきました。
観終わったあと、単なる脱獄映画じゃなくて、アパルトヘイトという歴史の重さも考えさせられました。
誰かのために、自分を犠牲にしてまで闘うって、簡単にできることじゃない。
その勇気に胸を打たれたし、見てよかったと思える映画でした。
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まとめ
『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』は、単なる脱獄映画ではなく、歴史の影と希望を映し出す作品です。知られざる実話に触れたい方、スリルを味わいたい方、そしてアパルトヘイトという歴史を学び直したい方にもおすすめです。
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