映画『マリと子犬の物語』は、心温まるドラマと深いメッセージが込められた作品です。
この映画がどのような物語を描いているのか、その魅力について紹介したいと思います。
映画を観た人にとっては、その感動が今でも鮮明に残っているのではないでしょうか。
映画「マリと子犬の物語」解説
新潟県山古志村に居を構えている石川家。
ある日、息子・亮太と娘・彩は捨てられている子犬を拾ってきて、マリと名付けて飼うことに。
翌年、すっかり成長したマリは3匹の子犬を産む。
その年の10月23日、中越地方に大地震が発生する。
- 製作年: 2007年
- 上映時間: 124分
- ジャンル: ヒューマンドラマ
- 監督: 猪股隆一
- キャスト
- 石川彩（佐々木麻緒）
山古志村に住む5歳の少女。兄・亮太と共に捨て犬のマリと出会い、育てることになる。 - 石川亮太（広田亮平）
彩の10歳の兄。母親を亡くした彩のために、毎晩母の手紙を読んであげている。 - 石川優一（船越英一郎）
山古志村の役場に勤務する彩と亮太の父親。数年前に妻を亡くし、犬を嫌っていたが、彩の願いでマリを飼うことに。 - 石川優造（宇津井健）
優一の父親で、孫思いの優しい祖父。しかし、長岡市への編入合併に関しては優一と対立し、老人ホームへの入所を考えていた。 - 長谷川冴子（松本明子）
長岡で美容師をしている彩と亮太の叔母。亡くなった妹に代わり、石川家をサポートしている。 - 安田啓一（高嶋政伸）
自衛隊員。震災後、被災地の救助に向かい、マリに導かれて彩と優造を発見し救助する。その後、マリを置き去りにしたことを彩に詫びる。 - 児島忠志（小野武彦）
山古志村の村長。震災後、全村避難を決定する。
- 石川彩（佐々木麻緒）
映画「マリと子犬の物語」あらすじ・ネタバレ
新潟県山古志村、美しい棚田や錦鯉、そして闘牛が名物の村。
山古志村は長岡市への編入合併が決まり、変化の時を迎えていました。
石川家は、父親・優一、母を亡くした兄妹・亮太と彩、そして祖父・優造の4人家族。彩の母親は早くに亡くなり、叔母の冴子が家を手伝っていました。
ある日、兄妹は捨てられた柴犬の子犬を見つけ、こっそり飼うことに。
しかし、父・優一は犬嫌いで、最初は大反対します。
彩が子犬を抱えて飛び出してしまうと、父は根負けし、家でマリという名前の犬を飼うことを許可します。
その後、マリはすくすく成長し、3匹の子犬を産んで石川家は賑やかな日々を送ることに。
2004年秋
しかし、2004年の秋、山古志村はマグニチュード6.8の大地震に襲われます。
家は倒壊し、彩と優造は瓦礫の下に閉じ込められます。
マリは必死に彩と優造を助けようとし、前足で瓦礫を掘ります。
さらに、余震が続き、二人は完全に埋まってしまいます。
自衛隊が山古志村に到着し、マリは隊員に導かれて彩と優造を発見、救助されます。
しかし、負傷している優造を優先するため、マリと子犬たちはその場に置き去りにされてしまいます。
マリは必死にヘリを追いかけますが、最終的には離れ離れに。
優一と再会
避難所に到着した彩たちは、優一と再会するものの、マリのことが心配で元気を失っていました。
優造も悔やみ、涙を流します。
残されたマリは子犬たちのために懸命に生き延びようとします。
そんな中、テレビでは山古志村が大雨で水没する危機にあることを報じ、彩はマリが死んでしまうのではないかと心配します。
彩と亮太は自力で村に戻ろうと決意し、険しい山道を進みますが、途中で彩が体調を崩します。
最終的に優一が二人を救出し、村へ戻ります。
結末
しばらく避難所で生活が続き、彩はマリのことを話さなくなりますが、心の中ではずっと思い続けていました。
数ヶ月後、一時帰宅の許可が下り、彩と亮太はヘリで山古志村に向かいます。
変わり果てた村を目の前にし、家族はマリを探して必死に叫びます。
ついに、マリと子犬たちが登場し、感動の再会を果たします。
マリはやせ細り、汚れていましたが、無事でいてくれたことに家族は歓喜します。
その後、村民たちの大喝采の中、彩と亮太、マリと子犬たちは避難所へ戻り、優一は「みんなで山古志に帰ろう」と誓います。
2005年の春、彩と亮太は仮設住宅に戻り、マリが犬小屋で待っている光景が描かれ、家族の絵にはマリ親子の姿も描き加えられました。
映画「マリと子犬の物語」感想
映画『マリと子犬の物語』を観て、思わず涙がこぼれそうになりました。特に、マリと彩、そしてその家族との絆がすごく心に響きましたね。
最初、家族と犬との関係がどんな風に変わっていくのか気になっていましたが、マリの存在がどんどん大きくなっていく様子に感動しました。最初は犬を嫌っていたお父さん（優一）が、彩の願いをきっかけに、マリを家族として迎える場面。あの時、思わず「お父さん、ありがとう！」って言いたくなっちゃいました。だって、彩にとって、マリは母親のような存在だったから、犬を飼うことへの決断が本当に大きな意味を持っていたんですよね。
そして、震災が襲ってきてからの展開がまた辛かった…。瓦礫の下でマリが必死に家族を守ろうとする姿に、胸が締めつけられる思いでした。それでも、マリが生きていて、再び家族と再会するシーンでは、もう涙が止まらなかったです。マリが子犬たちを必死に守って生き抜く姿は、本当に強い絆を感じさせてくれて、犬と人との無償の愛がどれほど深いかを再確認できました。
また、映画全体が自然な感じで描かれていて、登場人物たちが本当に身近に感じられるのも良かったです。特に、優一さんや亮太が必死にマリを探しに行くシーンでは、どんなに困難な状況でも家族のためにできることをするその姿勢が心に残りました。
終わり方も本当に感動的で、心が温かくなると同時に、しばらく余韻に浸りたくなるような映画でした。涙あり、笑いあり、愛ありの映画で、家族やペットとの大切な絆を改めて感じさせてくれました。
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映画『マリと子犬の物語』は、家族やペットとの絆を描いた感動的な作品です。
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まとめ
映画『マリと子犬の物語』は、2004年の新潟県山古志村で起こった大地震を背景に、家族と愛犬マリの絆を描いた感動的なヒューマンドラマです。
物語は、石川家の兄妹・彩と亮太が捨てられた子犬「マリ」を家族として迎え入れ、地震による災害の中で家族の絆を試される様子を描いています。
マリが家族を助けるために必死に生き抜く姿が感動的で、愛犬と人間の強い絆を感じさせます。
ネタバレありのあらすじでは、マリの奮闘と家族の再生が描かれており、涙なしでは見られない感動的な結末を迎えます。
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