映画「チェンジリング」は、1928年に実際に起きた事件を基にした感動のドラマです。
この映画は、息子を失った母親が警察と戦いながら真実を追い求める姿を描いており、見終わった後に強い印象を残します。
本記事では、「チェンジリング」のあらすじやウォルターが生きているのかについて深く掘り下げていきます。
映画を観たことがある人、これから観ようとしている人にとって、この記事が少しでも参考になればと思います。
映画「チェンジリング」解説
映画「チェンジリング」は、1920年代のロサンゼルスで実際に起きた「ゴードン・ノースコット事件」を基にした感動的な実話を描いた作品です。
この映画は、クリント・イーストウッド監督が手掛け、アンジェリーナ・ジョリーが主演を務めました。
ジョリーは、行方不明の息子を取り戻そうと戦う母親クリスティン・コリンズを演じ、その演技は多くの人々に感動を与えました。
映画は、母親が息子を取り戻すために警察と闘う姿を中心に展開され、当時のアメリカ社会における警察の腐敗や、不正義に立ち向かう力強さを描いています。
クリスティンが息子ウォルターの失踪をきっかけに、警察の隠蔽工作や不正に挑戦していく様子が描かれ、観客を強く惹きつけます。
映画は、アカデミー賞にもノミネートされ、その社会的なテーマや深い人間ドラマが高く評価されました。
クリント・イーストウッド監督は、映画において、冷徹でありながらも人間的な深みを持つキャラクターたちを巧みに描き上げています。
主なキャスト
- アンジェリーナ・ジョリー(クリスティン・コリンズ)
主人公クリスティン・コリンズを演じ、息子ウォルターを取り戻すために闘う母親の苦悩を見事に表現しました。 - ジョン・マルコヴィッチ(グスタヴ・ブリーグレブ牧師)
社会的な不正に立ち向かう牧師役を演じ、クリスティンに助言を与えながら彼女と共に戦います。 - ジェフリー・ドノヴァン(J.J.ジョーンズ警部)
クリスティンに対して冷徹であり、警察の立場を守るためにあらゆる手段を取る警部役です。 - コルム・フィオール(ジェームズ・E・デイヴィス警察本部長)
物語を通して警察の不正を隠蔽しようとする、腐敗した警察本部長の役を演じました。
映画「チェンジリング」ウォルター 生きてる?あらすじやネタバレ
映画のタイトルや予告編を見ると、感動的なストーリーであることがわかりますが、実際にどのような内容だったのか、ウォルターの生死についてはどうだったのか気になるところです。
順を追ってその答えを明らかにしていきます。
失踪したウォルターの謎
物語は、1928年、ロサンゼルスで働くクリスティン・コリンズの姿から始まります。
妊娠中に夫に逃げられた後、9歳の息子ウォルターを一人で育てていました。
クリスティンは仕事でも高く評価されており、周囲からの信頼も厚かったのですが、ある日突然ウォルターが行方不明になります。
クリスティンは必死で息子を探し、警察に通報しますが、警察は失踪から24時間経たないと捜査できないと言います。
仕方なく一晩中ウォルターを待ったものの、翌日になっても戻ってきませんでした。
警察はようやく捜査を開始しますが、ウォルターの姿はどこにも見当たらず、クリスティンはとても不安な気持ちを抱えながら生活を続けました。
約5ヶ月後、ロサンゼルス市警から「ウォルターがイリノイ州で発見された」という一報が入ります。
クリスティンはその知らせを聞いて、急いで駅へ向かいます。
そこに現れたのは、彼女の息子だと名乗る少年でした。
しかし、クリスティンはその子供がウォルターではないと確信します。
身長が低かったり、容姿が異なったりと、全く違う人物に見えたのです。
この時点で、ウォルターが生きているのか、もしくは何か違う出来事が背後にあるのかが疑問となり、物語は大きく動き始めます。
クリスティンの闘い
クリスティンは、戻ってきた少年がウォルターではないことを訴えますが、警察はこれを無視し、少年がウォルターだと強引に押し通そうとします。
警察は、5ヶ月も経過すれば容姿が変わることがあると説明しますが、クリスティンは納得できません。
警察から「ウォルターではない」という証拠を認めてもらえない中、クリスティンはさらに強硬に警察に対して異議を唱えます。
かかりつけの歯科医や担任教師からも証言を得て、再び警察に対して証拠を突きつけます。
しかし、警察はそれらを無視し、クリスティンは精神的に追い詰められていきます。
警察は最終的に、クリスティンを精神病院に強制入院させます。
その中で厳しい治療を受けることになりますが、彼女の主張は一貫して変わることなく、ウォルターを取り戻すために戦い続けます。
このシーンで感じたのは、母親としての強い意志と信念がどれほど強いものかということです。
警察の圧力にも屈せず、ただ真実を求めるクリスティンの姿勢には心を打たれます。
映画を観ていると、どれほど過酷な状況に立ち向かっているのかがひしひしと伝わってきます。
ゴードン・ノースコット事件
クリスティンが精神病院に収容されていた時、ロサンゼルス市警のレスター・ヤバラ刑事は、カナダから不法移民の少年スタンフォード・クラークを逮捕します。
最初は不法移民の強制送還事件として扱われていましたが、クラークが語った内容が非常にショックなものでした。
クラークは、叔父のゴードン・ノースコットと共に、多くの子供たちを誘拐し、その命を奪っていたのです。
ゴードンはウォルターの名前も知っており、クラークが証言した内容から、ウォルターもまたゴードンの犠牲になった可能性が高いことが明らかになります。
ヤバラ刑事はその証言を元に調査を進め、ウォルターの遺体を発見します。
この発見が、映画の中で最も衝撃的な瞬間の一つでした。
ウォルターはすでに死亡しており、クリスティンの手元に戻ることはありませんでした。
真実を知ったクリスティン
ゴードン・ノースコット事件の真実が明らかになった後、クリスティンはついに息子を取り戻すことはできないと知ります。
その後、警察に対して訴訟を起こし、自らの名誉を回復しようとします。
この訴訟では、警察の不正行為が暴かれ、ジョーンズ警部は停職処分を受けることになります。
映画の最後、クリスティンは「希望」を手に入れる場面で幕を閉じます。
ゴードンが処刑され、ウォルターが生きている可能性を信じ続けていたクリスティンは、新たな一歩を踏み出します。
このシーンで、クリスティンがどれほど強く生きてきたのかが強調され、観る者に深い感動を与えます。
映画「チェンジリング」感想
映画「チェンジリング」を観た後、心がとても重くなりました。
最初から最後まで、ずっとクリスティンの苦しみと戦いに心を奪われてしまって。
アンジェリーナ・ジョリーの演技が本当に素晴らしくて、彼女が演じるクリスティンの母としての強さ、絶望、そして希望を持ち続ける姿には涙が止まらなかったです。
何より、最も印象に残ったのは、クリスティンが警察に対して無理難題を突きつけられながらも、自分の信念を貫いて戦い続けたところです。
息子が帰ってきたと思っていたら、実は違う子供だったことを知り、絶望の中でそれでも諦めずに真実を追い求める姿勢には心から尊敬しました。
警察の腐敗や社会の不正に立ち向かう姿に、あまりにも感動して、彼女の強さを感じずにはいられませんでした。
そして、ウォルターを取り戻すことができなかった結末には、やりきれない気持ちが残りました。
でも、最終的にクリスティンが希望を持ち続けることで、少しでも前を向く姿が、見ている私たちにも力を与えてくれるような気がしました。
すごく痛みを伴うストーリーだけど、母親としての愛と勇気がどれほど強いものなのかを再認識させられた映画でした。
この映画を通して、自分ももしクリスティンのような立場だったらどうするんだろうって考えさせられました。
彼女のようにあきらめず、真実を求め続けることができるのか。
そんなことを思うと、ちょっと自分も強くなろうって感じました。
まとめ
映画「チェンジリング」は、実際の事件を基にしたドラマであり、母親が愛する息子を取り戻すために戦う姿を描いています。
ウォルターが生きているのか、そして最終的にどんな結末を迎えるのかは、映画の中で非常に大きなテーマとなっています。
クリスティンの闘いを通じて、母親としての強さ、そして真実を追い求める姿勢が描かれており、観る者に強いメッセージを伝えています。
ウォルターが生きていたかどうかの真実は非常に悲しいものでしたが、クリスティンの希望を持ち続ける姿勢には勇気をもらえました。
経験した苦しみや試練は計り知れませんが、その中で見つけた希望は、人生においてとても大切なものだと感じさせてくれます。
映画を観終わった後に心に残る感動と共に、強い印象を与えてくれる作品です。
コメント