トム・ハンクスとメグ・ライアンが共演し、1993年に公開された映画「めぐり逢えたら」。
名作「めぐり逢い」をモチーフにしたロマンティックな物語で、多くの人に愛されてきました。
クリスマスの奇跡や運命的な出会いが描かれ、ロマンス映画の名作として語り継がれています。
しかし、時代が変わった今でも面白いと感じる作品なのか、それともつまらないと感じる人がいるのか、実際に見た感想を交えながら詳しく紹介します。
映画「めぐり逢えたら」解説
「めぐり逢えたら」は、1993年に公開されたアメリカのロマンティック映画です。
監督はノーラ・エフロンで、主演はトム・ハンクスとメグ・ライアン。
1957年の映画「めぐり逢い」をモチーフにし、運命の恋を信じる男女の出会いが描かれています。
物語は、妻を亡くしたサムが8歳の息子ジョナとともにシアトルで新しい生活を始めるところから始まります。
ジョナは、父の寂しさを心配し、ラジオ番組に電話をかけて「パパに新しい奥さんを見つけたい」と相談します。
その放送を偶然聞いたボルチモアの新聞記者アニーは、サムの言葉に惹かれ、彼のことが気になり始めます。
アニーは婚約者がいるものの、サムに対する気持ちを抑えられず、興信所を使って住所を調べたり、シアトルまで会いに行ったりと大胆な行動を取ります。
しかし、直接声をかけることはできず、遠くから見つめるだけで終わります。
一方、サムもアニーの存在を意識しながらも、別の女性とデートを重ねていきます。
この映画は、実際に顔を合わせることがほとんどないまま惹かれ合う二人の関係が特徴的です。
現実的にはありえない展開ながらも、「運命の恋」というテーマがロマンティックに描かれているため、多くの人に愛され続けています。
90年代ならではの温かみのある映像や音楽も魅力的で、クリスマスやバレンタインに観るのにぴったりの作品です。
映画「めぐり逢えたら」のあらすじ
1990年代のアメリカを舞台にした、心温まるラブストーリーが展開される「めぐり逢えたら」。亡き妻を忘れられない男性と、婚約者がいながらも心が揺れ動く女性が、遠く離れた場所でつながっていく物語です。
シアトルに暮らす建築家のサム・ボールドウィン
シカゴで妻と幸せな生活を送っていたサム・ボールドウィン。
しかし、妻を病気で亡くしたことで、心に深い傷を負ってしまいます。
新しい環境で人生を立て直すため、息子のジョナとともにシアトルへ引っ越しますが、なかなか気持ちは晴れません。
そんな中、クリスマスの夜にジョナがラジオ番組に電話をかけ、「パパに新しい奥を見つけたい」と相談します。
突然の生放送に驚きながらも、サムは亡き妻への想いを語り、多くのリスナーの心を動かします。
この放送をきっかけに、全米中の女性からサム宛に手紙が届くようになります。
その中の一通が、ボルチモアに住む新聞記者のアニー・リードが書いたものでした。
ボルチモアで婚約者と暮らすアニー・リード
新聞記者として働くアニー・リードは、真面目で落ち着いた性格。
婚約者のウォルターとの結婚を控え、順風満帆な生活を送っていました。
しかし、クリスマスの夜にラジオから聞こえてきたサムの話に心を奪われ、なぜか気になって仕方がなくなります。
サムとは会ったことも話したこともないのに、不思議な感情に包まれ、婚約者への気持ちにも迷いが生じてしまいます。
次第に気持ちを抑えきれなくなり、興信所を使ってサムの住所を調べ、シアトルへ向かうことを決意します。
バレンタインデーに向けた息子ジョナの行動
ジョナはアニーの手紙を読んだことで、「この人こそパパの運命の人だ」と確信します。
サムが全く取り合おうとしない中、一人でニューヨークへ向かい、エンパイア・ステート・ビルの展望台でアニーを待つことにします。
突然の息子の行動に驚いたサムは、急いでニューヨークへ飛び、展望台でジョナを探します。
そして無事に息子を見つけ、ほっと胸をなでおろします。
ニューヨークでのすれ違いと運命の瞬間
一方、アニーはニューヨークで婚約者ウォルターと会いながらも、サムのことが頭から離れません。
ついに婚約者にすべてを打ち明け、別れを決意。急いでエンパイア・ステート・ビルへ向かいます。
展望台に到着すると、すでに人の姿はなく、ただ一つリュックサックだけが残されていました。
その持ち主がサムとジョナだと気づいたアニーがリュックを手にした瞬間、ちょうどサムとジョナが戻ってきます。
サムとアニーが初めて顔を合わせ、互いに驚きながらも、静かに手を取り合います。
まるで運命に導かれるように、二人は出会い、物語は幕を閉じます。
映画「めぐり逢えたら」はつまらない?
1993年公開の「めぐり逢えたら」は、多くの人に愛されてきた名作ですが、今の時代に観ると少し物足りなく感じる部分もあります。
ロマンティックなストーリーが魅力
運命を信じたくなるストーリーが、「めぐり逢い」に憧れる人にはぴったりの内容です。
特にエンパイア・ステート・ビルでの再会シーンは、ロマンス映画らしい感動的な演出になっています。
ただ、二人が直接会話をするシーンがほとんどなく、手紙やラジオを通じて関係が深まるため、感情移入しづらいと感じる人もいるかもしれません。
現代の視点では共感しにくい部分も
スマートフォンやSNSが普及した現代では、「手紙だけで恋に落ちる」という展開が少し非現実的に思えることもあります。
アニーの行動も、婚約者がいるのにシアトルまで会いに行くというのは、今の時代では少し軽率に映るかもしれません。
しかし、90年代ならではの純粋なロマンスを楽しむつもりで観ると、この作品の魅力がより伝わってきます。
映画「めぐり逢えたら」ネタバレ感想
「めぐり逢えたら」は、運命の恋を描いたロマンティックな映画です。
トム・ハンクスさん演じるサムと、メグ・ライアンさん演じるアニーが、ほとんど会話を交わさないまま惹かれ合う展開が特徴的でした。
サムは妻を亡くしながらも息子ジョナさんと懸命に生きており、ジョナさんが父の幸せを願ってラジオ番組に電話する場面は心が温まりました。
一方で、アニーはその放送を聞いただけでサムに惹かれ、興信所を使って住所を調べ、シアトルまで会いに行くという行動に出ます。
今の時代ならややストーカー的に感じてしまいますが、映画の世界では「運命を信じる女性」として描かれていました。
バレンタインデーの展開も映画らしい奇跡の連続でした。
ジョナさんが一人でニューヨークへ向かい、サムさんが偶然追いかけ、エンパイア・ステート・ビルでアニーと巡り合う流れは、現実的にはありえないと思いつつも、やはり感動してしまいました。
全体的に、ロマンティックな雰囲気や90年代映画の温かみは素晴らしかったです。
ただ、サムとアニーの恋愛の過程があまり描かれていないため、二人がなぜ惹かれ合ったのかが分かりにくく、もう少し会話や交流があれば共感しやすかったかもしれません。
とはいえ、夢のような恋に憧れる人にはぴったりの作品でした。
特に、クリスマスやバレンタインの時期に観ると、よりロマンティックな気分になれる映画だと思います。
まとめ
「めぐり逢えたら」は、運命の出会いを信じたくなるロマンティックな映画です。
時代背景の違いによって、今では共感しづらい部分もありますが、トム・ハンクスとメグ・ライアンの魅力的な演技が、それを補っています。
クリスマスやバレンタインの時期に観ると、より心に響く作品。
ロマンス映画が好きなら、一度は観ておきたい名作です。
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