映画「PとJK」は、三次マキさんの人気漫画を原作にした実写映画です。
警察官と女子高生という年齢差のある二人の恋愛を描いたこの作品は、原作ファンを中心に注目を集めました。
映画は2017年に公開され、主演に亀梨和也さんと土屋太鳳さんが選ばれたことで話題になりました。
しかし、映画と原作の間にはいくつかの違いがあり、映画を観た一部の人々からは「ひどい」という評価を受けることもあります。
本記事では、映画「PとJK」の評価が分かれる理由と、原作との違いについて詳しく検証していきます。
映画「PとJK」解説
映画「PとJK」は、2017年3月に公開された恋愛映画で、監督は廣木隆一さんが務め、脚本は吉川菜美さんが担当しました。
原作は三次マキさんの漫画「PとJK」で、講談社の「別冊フレンド」で連載されていた作品です。
映画の主演には、警察官の功太役として亀梨和也さん、女子高生のカコ役として土屋太鳳さんが抜擢されました。
二人の恋愛が描かれた本作は、原作のファンからの期待を受けて公開されました。
あらすじ
物語の舞台は、女子高生のカコが、友人に誘われて参加した合コンで警察官の功太と出会うところから始まります。
カコは最初、年齢を偽って参加していましたが、真実が明らかになり、功太は驚きます。
しかし、二人はその後も関係を続けることになり、次第にお互いに強く惹かれ合うようになります。やがて、二人は結婚を決意します。
警察官と女子高生という立場の違いから、周囲から反対されることもありますが、二人はその逆境を乗り越えて結婚生活をスタートさせます。
結婚後は、年齢差や職業上の問題、周囲の反応など、さまざまな困難に直面します。
それでも二人はお互いを支え合い、成長しながら絆を深めていきます。
キャスト
- 佐賀野功太:亀梨和也
- 本谷歌子(カコ):土屋太鳳
- 大神平助:高杉真宙
- 矢口三門:玉城ティナ
- 永倉二郎:西畑大吾
- 本谷誠一:村上淳
- 本谷陽子:ともさかりえ
- 小森ふみ:大政絢
- 山本修一:田口トモロヲ
- 大神の母:江口のりこ
- 大神の父:川瀬陽太
- 大神の妹:河井青葉
映画「PとJK」はひどい?原作との違いは?
映画「PとJK」がひどいと評価される理由は、主に原作との違い、キャラクターの描写、ストーリー展開の不自然さに起因しています。
原作ファンからは「期待外れだ」と感じられる部分が多く、また映画独自の表現方法に対しても賛否が分かれました。
具体的にどのような点が評価されなかったのかを深掘りしていきます。
原作と映画のストーリー展開の違い
映画「PとJK」のストーリーは、原作の大まかな流れを踏襲しつつも、細かい部分では大きな変更が加えられています。
原作では、カコと功太の関係が徐々に発展していく過程が丁寧に描かれています。
二人が結婚に至るまでの心理描写や背景が詳細に描かれており、読者はその過程に共感を覚えます。
しかし、映画ではその過程が短縮されており、結婚までの流れが急に感じられることが多いです。
特に、二人が結婚に至る理由やその決意の過程が省略されているため、結婚に対する説得力が弱まってしまっています。
原作ではカコと功太が抱える個々の悩みや心情がより深く描かれ、それが結婚への決断に繋がるのですが、映画ではその深みが欠けていると感じる観客が多かったようです。
キャラクターの描写に違和感がある
原作のキャラクターは、物語の中でしっかりと成長し、複雑な感情を抱きながら進んでいきます。
特に、功太は冷静で優しい警察官であり、カコに対して真摯に向き合おうとする姿勢が魅力的です。
しかし、映画では功太のキャラクターが少し硬く描かれ、感情の起伏が見えにくくなっていると感じる人もいます。
原作の功太は、カコへの愛情をしっかりと表現する場面が多く、その優しさが魅力となっているのですが、映画ではその部分がやや控えめになっているため、観客に与える印象が薄くなってしまったのでしょう。
また、カコについても原作では少し天然で明るい性格が描かれていますが、映画ではやや控えめで内向的な印象を与えます。
この違いが、物語のテンポやキャラクターの関係性に影響を与えているため、原作ファンにとっては少し物足りなさを感じる要因となっているようです。
サブキャラクターの扱い
映画では、カコの親友である大神や、周囲のキャラクターが省略されている部分が多く、物語に深みが足りないと感じる人もいます。
原作では、大神はカコに片思いをしている役割が大きく、彼の感情が物語に重要な影響を与えます。
しかし、映画ではその部分が描かれず、大神のキャラクターがやや薄くなっています。
また、カコと功太を取り巻く人々の心情や背景が省略されているため、物語の多層的な魅力が失われていると感じる人が多いようです。
映画「PとJK」の魅力
映画「PとJK」がひどいと評価される一方で、その魅力もまた多くの人々に支持されています。
特に、映像美やキャストの演技、原作ファンとは異なる視点で楽しむことができる要素があります。
映画の良さについても触れておきましょう。
美しい映像とロケーション
映画「PとJK」では、函館を中心に美しい景色が多く登場します。
特に、二人が過ごす時間の中での風景がロマンティックに描かれており、視覚的な美しさが際立っています。
函館の夜景や海のシーンは、映画ならではの魅力を引き出しており、原作にはない新たな魅力を感じさせます。
この映像美は、映画ならではの要素として評価されるポイントの一つです。
主演のキャストの演技
亀梨和也さんと土屋太鳳さんは、それぞれ功太とカコを演じています。
二人の演技は、役に対する真摯な思いが伝わってきます。
特に、亀梨さんの落ち着いた演技と土屋さんの明るさは、映画において自然な相性を見せており、視聴者を引き込む力があります。
また、二人の表情や仕草の細かい演技が、物語の感情をうまく表現しています。
新たな解釈で楽しむ
映画「PとJK」は、原作を忠実に再現しようとする一方で、映画ならではの新しい解釈が加えられています。
これにより、原作を知らない観客でも楽しむことができ、原作ファンとは異なる視点で物語を捉えることができる点が魅力の一つです。
映画「PとJK」ネタバレ感想
映画「PとJK」を観た感想を正直に書いてみますね。
この映画は原作の漫画がすごく好きだったので、公開前からかなり楽しみにしていました。
でも、実際に観てみて、良かったところもあれば、ちょっと気になるところもありました。
まず、映画の最大の魅力はやっぱりキャストですね。
亀梨和也さんと土屋太鳳さん、二人の演技がすごく自然で、原作のキャラクターにぴったりでした。
亀梨さんの功太、冷静で優しい警察官の役をうまく演じていて、彼の真摯な姿勢に引き込まれました。
土屋さんもカコを明るくて前向きなキャラクターに仕上げていて、見ていてとても好感が持てました。
二人の掛け合いはとても素敵で、ラブストーリーとしては十分に楽しめました。
しかし、映画には原作との違いもいくつかありました。
特に結婚に至るまでの過程が駆け足だったように感じました。
原作ではカコと功太が少しずつ心を通わせていく過程が描かれているので、その部分が映画ではあまり深く掘り下げられていなくて、急に結婚という展開になったことに少し違和感を覚えました。
そのため、結婚の決断に対する感情的な積み重ねが伝わりにくかったのが残念でした。
また、映画のストーリー展開が少し急ぎすぎているなと感じるシーンが多かったです。
原作のようにゆっくりとしたペースで進んでほしいと思った瞬間もありました。
それでも、映画ならではの映像美やロケーション(特に函館の風景)が魅力的で、視覚的にはとても楽しめました。
夜景や海のシーンは、映画ならではの美しさがあり、ロマンチックな雰囲気を作り出していました。
とはいえ、全体的にはやっぱり楽しかったです。
原作のファンとしては、いくつか物足りない部分もありましたが、映画としてしっかりと成り立っている作品だと思います。
キャストが魅力的だったので、感情的に引き込まれましたし、ラブストーリーとしても楽しめました。
結婚後の二人の生活がどうなるのか、成長していく姿を見るのが楽しみだという気持ちが伝わってきました。
結論として、映画「PとJK」は原作のファンでも楽しめる部分がたくさんありますが、物語の展開やキャラクター描写に物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
それでも、ラブストーリーとして見ると、十分に楽しめる作品だと思います。
まとめ
映画「PとJK」は、原作ファンからは評価が分かれる作品となっています。
原作との違いが大きく、特にストーリー展開やキャラクター描写に関しては不満を感じる人も多いです。
しかし、映画独自の魅力も存在しており、美しい映像やキャストの演技、原作にはない新たな解釈などが、映画として楽しむことができる要素となっています。
最終的には、映画と原作、それぞれの魅力を理解した上で楽しむことが大切だと言えるでしょう。
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