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映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』は実話? 詐欺師フランク・アバグネイルの真実を解説

映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』は実話? 詐欺師フランク・アバグネイルの真実を解説 実話ベースの犯罪映画

映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』は、スティーヴン・スピルバーグ監督による犯罪ドラマで、レオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスが主演を務めています。

天才的な詐欺師フランク・アバグネイルと、執念深く追い続けるFBI捜査官の駆け引きを描いたストーリーは、実話がもとになっているとされていますが、どこまで本当なのか気になる人も多いのではないでしょうか。

実際のフランク・アバグネイルの人生や映画との違いについて詳しく解説します。

 

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映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のあらすじ

フランク・アバグネイルは、裕福な家庭で育った高校生でした。

しかし、父の事業が失敗し、両親が離婚したことをきっかけに家を飛び出します。

お金に困ったフランクは、小切手の偽造を思いつき、次第にその才能を発揮するようになります。

信用を得るために、人々の憧れる職業になりすますことを考えたフランクは、まずパイロットを装います。

航空会社の規則を巧みに聞き出し、偽のIDや制服を用意することで、飛行機に無料で乗ることに成功します。

その後も医師や弁護士になりすましながら、巧妙な詐欺を続け、大金を手に入れます。

一方、FBI捜査官のカール・ハンラティは、フランクの行方を追い始めます。

ついにホテルの一室にいることを突き止め、逮捕しようとしますが、フランクは「自分も捜査官だ」と嘘をつき、まんまと逃走します。

その後も追跡は続き、フランクは婚約者のもとで普通の生活を送ろうとしますが、FBIの包囲網は着実に狭まっていきます。

最後にはFBIに逮捕され、服役することになりますが、その才能を見込まれ、捜査に協力することで釈放されます。

やがて、FBIの金融犯罪捜査官として正式に採用され、正規の仕事で成功を収めていく、というストーリーです。

 

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映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』 詐欺師フランク・アバグネイルの真実

映画では、フランク・アバグネイルがパイロットや医師、弁護士になりすましながら巨額の詐欺を働いたと描かれています。

しかし、実際のところ、ここまで巧みに職業を偽装し続けたのかどうかには疑問の声もあります。

フランク・アバグネイル自身が語った話では、パイロットを装いながら世界中を飛び回り、病院で医師として働き、州の司法試験にも合格したことになっています。

しかし、一部の研究者やジャーナリストは、その証拠が不十分であると指摘しています。

例えば、パイロットとして飛行機を操縦したという証拠はなく、司法試験の合格についても公式な記録が確認されていません。

ただし、小切手詐欺の手口については、実際に多くの銀行を欺き、何百万ドルもの被害を出したことがわかっています。

その才能が本物だったことは間違いありませんが、映画ほど華麗な成功を収めていたかどうかは疑問が残る部分です。

 

FBIとの関係は本当にあったのか

映画の最後では、フランク・アバグネイルがFBIに協力し、正式に採用される様子が描かれています。

この部分はある程度事実に基づいていますが、実際の経緯は少し異なります。

フランク・アバグネイルは服役後、詐欺の知識を活かしてFBIの研修プログラムで講師を務めることになりました。

しかし、FBIの正式な職員として働いたわけではなく、外部のコンサルタントとして関わっていたようです。

また、その後は企業向けのセキュリティ対策コンサルタントとして成功を収め、多くの企業と契約を結んでいます。

 

映画と実話の違いは

映画はフランク・アバグネイルの自伝をもとにしていますが、エンターテインメント性を高めるために多くの脚色が加えられています。

例えば、FBI捜査官のカール・ハンラティは架空の人物であり、実際には複数の捜査官がフランクを追っていました。

また、フランクの恋愛についても、映画ほどドラマチックなエピソードは残されていません。

映画では、詐欺師でありながらどこか憎めないキャラクターとして描かれていますが、実際のフランク・アバグネイルの行動については、被害者に与えた影響を考えると決して美化できるものではないという意見もあります。

 

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映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』ネタバレ感想

映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』を観た感想|天才詐欺師の波乱万丈な人生にワクワクしました

映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』は、実話をもとにしたストーリーということで最初から興味を引かれました。

犯罪をテーマにした作品ですが、暗い雰囲気ではなく、テンポよく物語が進んでいくので最後までワクワクしながら楽しめました。

詐欺という悪事を働きながらも、どこか憎めないフランクのキャラクターに引き込まれ、つい応援したくなる不思議な感覚になりました。

 

詐欺なのに痛快

普通、詐欺と聞くと悪いことをしているという印象が強いですが、この映画ではフランクの手口があまりにも鮮やかで、まるでゲームを見ているような感覚になりました。

特にパイロットになりすます場面は驚きました。

制服を着るだけで簡単に信用されるなんて、今では考えられませんが、当時の社会ではそれが通用してしまったのだと知り、時代の違いも感じました。

フランクは単にお金をだまし取るだけでなく、人の心理を巧みに操る天才でした。

銀行員に「こうすれば小切手を簡単に現金化できますよ」と教え込む場面では、「そんな風に信じさせることができるのか」と感心してしまいました。

犯罪ではありますが、その巧妙なやり方には思わず唸らされました。

 

FBIとの追跡劇がスリリング

この映画の大きな魅力のひとつが、FBI捜査官カールとのやり取りです。

カールはフランクの逮捕に執念を燃やし、何度も追い詰めますが、そのたびにフランクが機転を利かせて逃げてしまう展開にはハラハラしました。

特に、ホテルの一室でフランクが「自分も捜査官だ」と嘘をついて逃げるシーンは見どころでした。

カールがまんまと騙されてしまうところは、緊張感がありつつもクスッと笑ってしまいました。

また、カールは単なる追跡者ではなく、次第にフランクのことを理解し始めるのが印象的でした。

クリスマスにフランクが寂しそうに電話をかけてくるシーンでは、単なる詐欺師と捜査官の関係を超えた、不思議な絆のようなものが感じられました。

犯罪をテーマにしながらも、どこか温かみのあるストーリーになっているのは、この2人の関係性が大きいのではないかと思いました。

 

フランクの孤独

映画の序盤では、フランクが楽しそうに詐欺を成功させていく様子が描かれますが、物語が進むにつれて、彼の心の中にある孤独が見えてきます。

そもそもフランクが詐欺を始めたのは、両親の離婚がきっかけでした。

家族がバラバラになり、自分の居場所を失ったことが、彼を犯罪の道へと向かわせたのだと感じました。

大金を手にし、華やかな生活を送っていても、どこか寂しそうなフランクの表情が印象に残りました。

特に、婚約者ブレンダに「本当の自分」を打ち明ける場面は切なかったです。

自分を偽り続けてきたフランクが、初めて心を開こうとした瞬間でしたが、結局は信じてもらえず、さらに逃げ続けることになります。

その姿を見て、彼が本当に求めていたものはお金ではなく、「自分を受け入れてくれる人」だったのではないかと思いました。

 

実話をもとにしたストーリー

この映画はフランク・アバグネイルという実在の詐欺師の話をもとにしています。

映画を観た後に「本当にこんなことができたのか?」と気になって調べてみたところ、実際には少し誇張されている部分もあるようです。

映画では、フランクが弁護士や医師になりすましていたと描かれていますが、実際にそこまで巧みに職業を偽装していたのかは疑問視されています。

ただ、小切手詐欺で大金を手に入れたことや、FBIに協力する立場になったことは事実のようです。

実話をもとにしながらも、映画としてのエンターテインメント性をしっかりと持たせているのが、この作品の魅力だと感じました。

史実に忠実なドキュメンタリーのような作品ではなく、あくまで「実話をもとにしたフィクション」として楽しめる映画でした。

 

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まとめ

事実とフィクションが入り混じっているものの、映画としての完成度は非常に高いと感じました。

特に、フランクが詐欺を次々と成功させるテンポの良さや、FBI捜査官との駆け引きのスリルが見どころです。

また、フランク自身が家族の崩壊に苦しみながら、どこか寂しさを抱えている姿が描かれている点も印象的でした。

フィクションの要素が多いとはいえ、天才詐欺師の波乱万丈な人生を楽しめる作品であることは間違いありません。

実際の事件との違いを知った上で改めて映画を観ると、また違った視点で楽しめるのではないでしょうか。

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