映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」を観たとき、その破天荒なストーリーに驚かされた方も多いのではないでしょうか。
実際のところ、どこまでが本当の話なのか気になりますよね。
また、モデルとなったジョーダン・ベルフォート氏は現在どうしているのでしょうか。
今回は、そのあたりを深掘りしてみたいと思います。
映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」はどこまで実話?
映画の衝撃的な内容に「本当にこんなことがあったの?」と疑問を持った方も多いと思います。
実際、この作品はジョーダン・ベルフォートという実在の人物の回想録をもとにしているため、かなりリアルな描写がされているんです。
でも、映画は映画。やはりエンタメとして脚色されている部分もあるので、どこまでが真実で、どこが演出なのか、詳しく見ていきましょう。
実話に基づいている部分
まず言えるのは、映画の中心的なストーリーはほとんど実話ということです。
実在した証券会社「ストラットン・オークモント」を舞台に、若き株式ブローカーが巨万の富を築き、贅沢三昧の生活を送り、そして転落していくという流れは、実際にジョーダン・ベルフォートの人生で起きたことそのままなんですね。
特に印象的な派手なパーティー、ドラッグの乱用、FBIの捜査、スイスの銀行に隠した資金、ヨットでの事故などは、すべて実際にあった出来事に基づいています。
しかもベルフォート自身が「映画の9割は事実だ」とインタビューで語っているので、フィクションとは思えないほどリアルに再現されていることがわかります。
演出として変えられたキャラクターや場面
もちろん映画なので、エンターテインメント性を高めるために、実際の出来事が少しアレンジされていたり、架空のキャラクターに置き換えられている部分もあります。
たとえば、ジョナ・ヒルが演じたドニー・アゾフは、実際にはダニー・ポーリッシュという人物がモデルですが、映画では名前も性格も大きく変えられています。
また、映画の中では出来事の時系列が整理され、テンポよく進むようになっています。
本当は数年かけて進んだ事件も、映画では短期間で起きたように描かれていたり、複数の出来事がまとめられて一つのシーンになっていたりするんです。
これはストーリーをわかりやすく、かつ印象的に見せるための工夫なんだと思います。
現実の複雑さ
映画の中では笑えるようなシーンや突拍子もない行動が次々に出てきますが、実際にはもっと複雑で重たい部分もあります。
ベルフォートの違法行為で多くの投資家が被害を受けたことや、本人が逮捕後にどのような裁判を受け、どんなふうに人生を立て直していったのかまでは、映画ではそこまで深く描かれていません。
特に印象に残ったのは、映画ではヒーローのようにも見えるベルフォートが、現実では決して美談で済まされない犯罪者だったということ。
でもその一方で、失敗から学び、現在では講演活動などで再起している姿には、どこか人間臭さを感じてしまう部分もあるんです。
ジョーダン・ベルフォートの人生は映画そのもの
映画を観ている間ずっと感じたのが、「これって現実なの?」という感覚。
でも観終わって調べてみると、本当にそんな人生を歩んだ人がいて、しかも今も生きているということに驚かされました。
まるで映画のような人生を本当に生きてしまったベルフォートという存在が、映画の説得力を何倍にもしている気がします。
映画の内容は、犯罪や堕落だけでなく、そこからどう立ち直るかというメッセージも含まれていると感じました。
ただの成功物語ではなく、破滅と再生の物語としても観られるのが、この作品の奥深さだと思います。
映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」その後と現在
ジョーダン・ベルフォートは、ストラットン・オークモント社の違法行為で逮捕され、22ヶ月の服役を経て出所しました。
その後、同じ過ちを繰り返すことなく、意外な方向に進みます。
現在は世界中で活躍する「モチベーショナル・スピーカー」として、再スタートを切っているんです。
驚くべきことに、本人は今や講演会やビジネスセミナーで引っ張りだこ。
過去の栄光と転落を赤裸々に語り、それをどう乗り越えてきたかを話すことで、多くの人たちの心を掴んでいます。
しかも話し方がめちゃくちゃ上手くて、ユーモアを交えながらも心に響く内容なので、「説得力のある失敗者」として人気があるんですね。
「ストレートライン・セールス・システム」とは?
特に注目されているのが「ストレートライン・セールス・システム」という営業手法。
このメソッドは、ベルフォートが過去のビジネスで実際に使っていたもので、クライアントを「一直線」に購入まで導く考え方です。
説得術や話し方、顧客心理の読み方まで含まれていて、今では大企業から個人の営業職まで、幅広く取り入れられています。
ベルフォートの現在
ちなみに、現在もベルフォートの生活はけっこう派手で、高級ホテルに泊まりながら世界中を飛び回っている様子がSNSなどでも話題です。
ただ、かつてのような違法なことはしていないようで、セミナー参加者やオンライン講座の受講者からのフィードバックも上々。
過去の過ちを乗り越えて、ある意味「本当の意味での成功」を掴み直した姿が、見ていてすごく印象的です。
もちろん、過去の罪に対して厳しい目で見る声もあります。
返済義務のある被害者への弁済が全額完了しているわけではないという報道もあり、道のりは完全にクリーンというわけではなさそうです。
でも、それでもなお、そこから立ち上がって新しい人生を築いている姿は、少なくとも「転落から学んだ人」として評価されている部分もあるのかもしれません。
映画のぶっ飛び具合に負けないくらい、実話のほうも波乱万丈で驚きがいっぱいです。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は単なる映画の枠を超えて、現実のドラマとしてもすごく面白いと思います。
観た後に「本当の話はどうだったんだろう?」と気になったら、ベルフォートの現在を調べてみるのもおすすめです。
あの派手な男が、今では「話し方」を教えてるっていう事実が、なんとも皮肉で面白いですよね。
映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」実話と映画の違い
映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は、ジョーダン・ベルフォート自身が書いた回想録『ウォール街狂乱日記』を元に作られているので、大筋は実際に起きたことに沿っています。
ただ、映画としてのインパクトやテンポを重視するために、いくつかの演出が加えられています。
一番わかりやすいのは、登場人物の名前や性格が変更されていること。
たとえば、ジョナ・ヒルが演じたドニー・アゾフというキャラクターは、実際にはダニー・ポーリッシュという人物がモデルです。
でも、映画ではよりコミカルに、強烈なキャラクターとして描かれています。
これは物語を盛り上げるための工夫ですね。
それから、映画で登場する数々のパーティーや事件、派手な金の使い方も、多少の誇張があります。とはいえ、実際のジョーダン・ベルフォートもインタビューで「90%は本当だ」と認めているので、かなり現実に近いです。
フェラーリをヨットに乗せたり、オフィスにストリッパーを呼んだり、飛行機の中でドラッグ三昧だったり…想像を超える話が現実に起きていたんだと考えると、正直ちょっと笑ってしまいました。
もう一つの相違点としては、時系列の入れ替え。
実際の出来事は何年にもわたって起きているのですが、映画ではテンポ良く見せるために出来事がまとめられたり、前後関係が整理されていたりします。これは映画あるあるですね。
映画のクライマックスである「このペンを売ってみろ」というセリフも、実際の場面とは違う形で使われています。
ただ、このセリフ自体はベルフォートが本当に使っていたセールステクニックの一つなんです。
実在のセールス講義でも、同じ質問をして受講者の営業力を試しているとか。
なので、映画を観た後に「本当にこんなことが?」と思った部分も、かなり現実味があるというのがすごいところ。
脚色はあるけれど、実話の迫力が土台にあるからこそ、映画としても説得力があったんだと感じました。
まとめ
映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は、ジョーダン・ベルフォート氏の実際の人生を基にした作品で、多くの部分が事実に基づいています。
派手なライフスタイルや違法行為、そしてその後の転落など、彼の波乱万丈な人生がリアルに描かれています。
現在は、過去の経験を活かし、新たな分野で活躍しているのです。
映画を観た後に、実際の出来事や現在の状況を知ることで、より深く作品を理解できるのではないでしょうか。
ジョーダン・ベルフォート氏の人生は、成功と失敗、そして再起の物語として、多くの人にとって興味深いものとなっています。
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