映画「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」は、シリーズの中でも特に人気の高い作品です。
13歳になったハリーが魔法学校ホグワーツでの新たな冒険に挑む姿を描き、両親の死にまつわる衝撃的な真実が明らかになります。
本記事では、映画の詳細なネタバレあらすじを解説し、物語の重要なポイントを振り返ります。
さらに、逆転時計の矛盾考察もご紹介します。
映画「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」解説
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』は、J.K.ローリングの人気小説「ハリー・ポッター」シリーズを基にした映画で、2004年に公開されました。
この映画は、シリーズ第3作目にあたります。
13歳になったハリー・ポッターが、魔法界で最も恐れられる囚人シリウス・ブラックの脱獄を受けて、再び魔法の世界での危険に巻き込まれていく様子を描いています。
父親の親友だったシリウス・ブラックがかつて両親を裏切り、死に追いやったとされていることを知り、真実を探る旅を始めます。
その途中で、新たな仲間や敵が登場し、過去の秘密が明らかになっていきます。
キャスト
- ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター役)
主人公の少年魔法使い。13歳になり、ホグワーツ魔法学校3年生として新たな冒険に挑む。 - ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー役)
ハリーの親友であり、ウィーズリー家の一員。ハリーと共に困難に立ち向かう。 - エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー役)
ハリーの親友で、知識豊富な賢い魔法使い。魔法の冒険において重要な役割を果たす。 - ゲイリー・オールドマン(シリウス・ブラック役)
ハリーの名付け親で、ヴォルデモートの部下だったが裏切り者としてアズカバンに収監されていた。実は無実で、ハリーの両親を守るために戦った。 - デイヴィッド・シューリス(リーマス・ルーピン役)
新たにホグワーツの闇の魔術の防衛術の教師として登場する狼人間の魔法使い。 - ティモシー・スポール(ピーター・ペティグリュー役)
ハリーの両親を裏切った魔法使いで、シリウス・ブラックの元友人。物語の中で大きな秘密を抱えている。 - マイケル・ガンボン(アルバス・ダンブルドア役)
ホグワーツ魔法学校の校長で、ハリーに助言を与える重要なキャラクター。 - リチャード・グリフィス(バーノン・ダーズリー役)
ハリーの叔父で、ハリーに対して非常に冷たい態度を取る。
映画「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のネタバレあらすじ
映画「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のネタバレあらすじを解説します!
魔法の酒場
ハリー・ポッターは13歳になり、ホグワーツ魔法学校の3年生としての新学期を待っていますが、ダーズリー一家のもとで夏休みを過ごしています。
依然としてダーズリー一家からの嫌がらせに耐えています。
ある日、ハリーは叔母マージに対する嫌がらせに耐えかねて魔法を使い、彼女を膨らませて空に飛ばしてしまいます。
この事件が魔法省に知られることを恐れ、ハリーはダーズリー家を逃げ出します。
夜の騎士バスに乗り込み、魔法の酒場「漏れ鍋」に到着します。
ハリーの命
「漏れ鍋」でハリーは魔法大臣コーネリアス・ファッジに出会い、ハリーは退学を覚悟しますが、ファッジはハリーを咎めず、魔法学校が始まるまで「漏れ鍋」に宿泊するように指示します。
その後、ハリーはロンやハーマイオニーと再会し、アズカバンから脱獄したシリウス・ブラックの噂を耳にします。
シリウスはハリーの両親を裏切り、彼らを死に追いやったと言われており、今度はハリーの命を狙っているとされます。
新学期が始まり
ハリーたちはホグワーツに戻りますが、学校内にはアズカバンの看守「吸魂鬼」がいます。
ハリーの辛い過去を嗅ぎ取り、魂を吸い取る能力を持っています。
新任の闇の魔術の防衛術教師リーマス・ルーピンから、ハリーは「守護霊の呪文」を学びます。
ハリーはホグズミードに行きたいと思いますが、ダーズリー夫妻から許可証をもらえずにいます。
ロンとハーマイオニーはフレッドとジョージから「忍びの地図」を手に入れ、それを使ってホグズミードに行くことができます。
そこで、ハリーはシリウスが実は父親の友人であり、名付け親であることを知ります。
結末
ハリーたちは「叫びの屋敷」でシリウスと対峙します。
そこにルーピンが現れ、シリウスが裏切り者ではなく、ロンの飼いネズミのスキャバーズに姿を変えたピーター・ペティグリューであることが明らかになります。
魔法省に引き渡そうとするが、満月の光によってルーピンが狼人間に変身してしまい、ピーターは逃げてしまいます。
魂鬼が襲いかかり、絶体絶命の状況に陥るが、ハリーは「守護霊の呪文」を使って撃退します。
新たな希望
ハリーは未来の自分の姿を見たような気がし、最終的に逆転時計を使って過去に戻り、シリウスを救い出します。
しかし、ピーターが逃げたため、シリウスの無実を証明することはできませんでした。
ルーピンは狼人間であることが明らかになり、ホグワーツを去ることになります。
最後に、ハリーはシリウスからの手紙を受け取ることで新たな希望を感じます。
ハリー・ポッターと賢者の石 (2001年)
ハリー・ポッターと秘密の部屋 (2002年)
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (2004年)
ハリー・ポッターと炎のゴブレット (2005年)
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (2007年)
ハリー・ポッターと謎のプリンス (2009年)
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 (2010年)
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 (2011年)
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」感想
この作品は、シリーズの中でも特にダークで深いテーマが描かれていると感じました。
ハリーの成長と彼の過去に向き合う姿は、観る者に強いメッセージを伝えてきます。
特に、抱える孤独感や不安は、年齢を重ねるにつれて共感できるものがあります。
また、シリウス・ブラックのキャラクターが印象的でした。
過去やハリーとの関係が明らかになるにつれて、単なる悪役ではなく、複雑な背景を持つ人物であることが理解できました。
親子の絆や友情の大切さが強調され、観る度に新たな発見があります。
視覚的にも素晴らしい作品で、アルフォンソ・キュアロン監督の演出が光ります。
特に、吸魂鬼のシーンは非常に印象的で、存在が持つ恐ろしさが巧みに表現されていました。
また、ホグワーツの美しい風景や、魔法の村ホグズミードの描写も魅力的で、まるで自分もその世界にいるかのような気持ちにさせられます。
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」逆転時計の矛盾考察
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』に登場する逆転時計(タイムターナー)を使った時間旅行に関する矛盾点についての考察は、ファンの間でも多く議論されています。
映画と原作での描写を踏まえて、いくつかの重要な矛盾点を挙げてみます。
シリウスの救出とパトローナムの矛盾
ハリーがシリウスを救うために逆転時計を使うシーンでは、過去に戻った後にパトローナムの登場が不自然だと感じられます。
ハリーが最初にシリウスを助けるシーンでは、ハリー自身が未来の自分から見たパトローナムを呼び出し、それによってシリウスが助かるという展開になります。
しかし、逆転時計を使う前にすでにパトローナムが出現し、ハリーを助けたことになるため、時間的には矛盾しています。
もし、ハリーがパトローナムに助けられる未来がなかった場合、過去に戻ったハリーがその場面を作り出す必要があり、時間が閉じたループに入ることになります。
この部分は物語内での時間の流れをうまく説明できていないため、矛盾と感じることがあります。
時間を戻すことで起こる予期しない影響
逆転時計の使い方によって時間が戻ると、その影響が未来に及ぶことが暗示されています。
しかし、ハリーとハーマイオニーが時間を戻してシリウスを救う行動が、未来の出来事にどのように影響を与えるのかについては説明が不十分です。
シリウスが無実だと証明されたことが未来にどんな影響を与えるのか、時間旅行によってどのように事態が変化したのか、詳しく描かれないまま進んでしまっています。
仮にハリーが過去に戻ってシリウスを救うことができたとしても、その行動がどのように時間に影響を与えるのかという疑問は残ります。
特に、ハリーの両親が殺されるという過去の出来事にまで手を出さない理由が、時間の歪みを避けるためだとされている一方で、シリウスを救うという大きな変化が時間に与える影響については深く掘り下げられていません。
ハーマイオニーの逆転時計使用における人に見られる問題
逆転時計の使用に関する重要なルールの一つが、「過去の自分に見られてはいけない」というものです。
しかし、ハーマイオニーは授業の時間をずらすために逆転時計を使い、同時に別の場所で別の自分を見せる方法を取っています。
この方法は理論的には問題ないように見えますが、ファンの中には、もしハーマイオニーが過去の自分を見てしまった場合どうなるのかという疑問が残ります。
また、授業をずらしている間、他の生徒や教授がハーマイオニーの不在に気づかないのも少し不自然に感じる部分です。
逆転時計が使われる状況として、見られないように慎重に行動することが求められるため、ハーマイオニーが何度もそのような行動をしていることが少し矛盾しているとも言えます。
逆転時計を使うことによる時間的な自己矛盾
逆転時計を使うことで過去を変えると、その行動がまた未来に影響を与える可能性があります。
物語内では時間の流れにおいて「自己一致性」が求められますが、シリウスを助けるために過去に戻ったハーマイオニーとハリーが何度も時間を巻き戻すことで、時間の流れに対する矛盾が増えていくことになります。
例えば、逆転時計を使って過去の出来事に干渉したことで、過去の自分がその後どうなったかを予測できないという点です。
時間を戻すことで自分の未来に対しても不確定要素が増え、時間がより混乱していく可能性があります。
このようなパラドックス的な状況は、逆転時計の使い方における一つの矛盾として取り上げられることが多いです。
まとめ
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」は、ハリーの成長や友情、そして過去の影が色濃く描かれた感動的なストーリーです。
シリウス・ブラックの正体や、逆転時計を使った時の冒険など、見どころが盛りだくさんです。
本記事ではネタバレあらすじを通じて、映画の魅力を再確認していただけたのではないでしょうか。
そして、シリーズ全作を無料で楽しむ方法もお伝えしましたので、ぜひこの機会に再度ハリーの魔法の世界を堪能してください!
コメント