実在した連続殺人犯をモデルに描かれた映画『永遠に僕のもの』は、美しくも冷酷な主人公カルリートスの狂気と魅力に引き込まれる衝撃作です。
アルゼンチンで社会現象を巻き起こした話題作ということもあり、気になっていた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、映画のあらすじやラストのネタバレに加えて、実際に観た感想やU-NEXTでの無料視聴方法まで、たっぷりとご紹介します。
まだ観ていない方も、すでに観た方も、作品の世界にもう一度浸ってみませんか?
映画『永遠に僕のもの』解説
映画『永遠に僕のもの』(原題:El Ángel)は、2018年に公開されたアルゼンチン・スペイン合作のクライムドラマ映画です。
実在の連続殺人犯カルロス・エディアルド・ロブレド・プッチをモデルに描かれた作品で、美しさと狂気が交差する衝撃的な物語が話題となりました。
舞台は1970年代のブエノスアイレス。
主人公のカルリートスは、金髪に青い瞳を持つ美少年。
見た目はまるで天使のようですが、実は幼いころから盗みを繰り返す異質な存在でした。
高校で出会ったラモンという青年と運命的な関係を築きながら、次第に犯罪の道へとのめり込んでいきます。
映画では、冷酷な犯行と、それとは裏腹な魅力を持つキャラクター性を、美しくも妖艶な映像で描いています。
本作の製作には、スペインの名監督ペドロ・アルモドバルも参加しており、芸術性の高い仕上がりとなっています。
キャスト紹介
以下は、映画『永遠に僕のもの』の主要キャストです。
ロレンソ・フェロ(カルリートス役)
本作の主人公を演じるのは、ロレンソ・フェロさんです。
映画初主演ながら、その圧倒的な存在感と演技力で大きな注目を集めました。
天使のようなルックスと冷酷な行動とのギャップが魅力となっています。
チノ・ダリン(ラモン役)
カルリートスが惹かれていく青年ラモンを演じています。
どこか影を持ちつつも、人を惹きつける強さを持つ役柄です。
俳優としての実力も高く、多くの映画作品で活躍しています。
ダニエル・ファネゴ(ホセ役)
ラモンの父親ホセを演じています。
裏社会に通じた人物で、カルリートスの危険性を早くから感じ取る鋭さを持つキャラクターです。
メルセデス・モラーン(アナマリア役)
ラモンの母アナマリア役です。
カルリートスとラモンの関係を見守る大人として登場し、複雑な親子関係を丁寧に表現しています。
ルイス・ニェッコ(エクトル役)
カルリートスの父親であるエクトルを演じています。
真面目で善良な父親像でありながら、息子に対して戸惑いや距離を感じている様子が描かれています。
セシリア・ロス(オーロラ役)
カルリートスの母親オーロラを演じています。
息子に強い愛情を持ちながらも、どこか冷めたような視線を感じさせる演技が印象的です。
映画「永遠に僕のもの」あらすじ・ネタバレ
舞台は1971年、アルゼンチン・ブエノスアイレス。
主人公カルリートスは、ブロンドの巻き髪と透き通るような瞳を持つ、美しすぎる17歳の少年。
善良な両親に育てられながらも、彼は幼い頃から盗みに魅せられ、欲しいものは手段を選ばず手に入れるという、どこか現実離れした存在でした。
転校先の高校で、少し浮いた存在のラモンと出会い、カルリートスは瞬く間に彼に心を奪われます。
喧嘩を仕掛けたのも気を引きたかったから。互いに惹かれ合い、やがて2人は犯罪という絆で深く結びついていきます。
ラモンの父ホセは裏社会の人間。
そんな危険な大人たちとも堂々と渡り合うカルリートスは、ラモンと共に次々と強盗や盗みを重ね、やがて殺人へと手を染めていきます。
しかも、まるで何でもないことのように。
ラモンとの関係、そして裏切りと嫉妬
2人の関係は危ういバランスの上に成り立っていましたが、ラモンが「俳優になる」と言い出したことで変化が訪れます。
カルリートスはそれを受け入れきれず、ラモンの変化に強い不安と嫉妬を覚えます。
ある日、警察の検問でラモンだけが連行されるという事件が発生。
カルリートスは一度は保釈金を取りに戻りますが、なぜかそのまま警察署を離れ、ラモンを見捨ててしまいます。
保釈されたラモンの隣には、すでに新しい相棒ミゲルの姿がありました。
さらに、ラモンが自分の知らぬところでフェデリカという人物とパリ行きを計画していたことを知り、カルリートスの嫉妬心は爆発。
ついには車でラモンの命を奪うという、取り返しのつかない行動に出てしまいます。
結末:最後の踊り
最愛のラモンを自らの手で失った後も、カルリートスは犯罪を繰り返し、次の相棒ミゲルさえも殺してしまいます。
やがて警察に捕まり、その美しさと凶悪さから、世間の注目を一身に集めました。
獄中でも冷静なカルリートス。
しかし、医務室への脱走劇を演じると、ついに自由を得てブエノスアイレスの街へと消えます。そこから彼が向かったのは、かつてラモンと過ごした家。
だが、ラモンの家はすでに空き家。彼はラジオを見つけると音楽に合わせて静かに踊り始めます。
まるでこの世の終わりを迎えるのがわかっていたかのように。
外では警察隊が突入の準備を整える中、カルリートスはただひとり、踊り続けるのです。
映画「永遠に僕のもの」感想
映画『永遠に僕のもの』を観終わったあと、しばらく言葉が出ませんでした。なんとも言えない、美しさと怖さが同居している不思議な作品でした。
まず驚いたのが、主人公カルリートスの存在感です。あんなに中性的で美しい顔立ちなのに、やっていることは冷酷そのもの。でも、なぜか目が離せないんです。危うくて、無邪気で、どこか寂しそう。このキャラクターに感情移入できるかというと…正直ちょっと難しいんですけど、それでも心を奪われてしまう。そんな不思議な魅力がありました。
ストーリーとしては、派手なアクションがあるわけでもなく、淡々と犯罪が積み重なっていく感じ。でもその分、映像の美しさとか、音楽のセンスとか、ひとつひとつのシーンの空気感にすごく惹きつけられました。70年代のアルゼンチンという舞台も、どこかレトロでスタイリッシュ。まるでファッション写真みたいな場面もあって、ついスクリーンショットを撮りたくなるようなカットばかりでした(もちろん映画館ではダメですが…!)。
それから、カルリートスとラモンの関係性。友情とも恋愛ともつかない微妙な距離感が描かれていて、観ていてなんとも言えない気持ちになります。とくにカルリートスのほうは、ただラモンの隣にいたかっただけなんじゃないかと思うと、少し切なくもなりました。
観終わってから、実在の人物がモデルだと知ってさらにびっくり。あんなに“絵になる”人物が、本当にいたなんて…とゾッとしました。
個人的には、万人におすすめできる作品ではないかなと思います。ハッピーエンドを求める人や、スッキリした展開が好きな人には少し重たいかもしれません。でも、「映画って、こんなにも芸術的で、人間の内面を深くえぐってくるんだな」と感じたい人には、すごく刺さる作品です。
映画「永遠に僕のもの」無料視聴の方法
映画『永遠に僕のもの』(原題:El Ángel)は、U-NEXTで配信されています。
U-NEXTでの視聴方法
U-NEXTでは、初回登録者向けに「31日間無料トライアル」を実施しています。
この期間中は、月額利用料が無料で、見放題作品を追加料金なしで視聴できます。
ただし、一部の作品はポイントが必要な場合があります。
『永遠に僕のもの』は、U-NEXTの見放題作品として提供されているため、無料トライアル期間中に追加料金なしで視聴可能です。
無料トライアル登録手順
- U-NEXTの公式サイト(https://video.unext.jp/)にアクセスします。
- 「31日間無料トライアル」バナーをクリックし、登録ページに進みます。
- 必要な情報(氏名、メールアドレス、パスワードなど)を入力し、アカウントを作成します。
- 支払い方法を選択します。無料トライアル期間中に解約すれば、料金は発生しません。
- 登録完了後、検索バーに「永遠に僕のもの」と入力し、作品ページから視聴を開始できます。
注意点
- 無料トライアルは初回登録者限定の特典です。
- トライアル期間中に解約しない場合、31日目から月額利用料が発生します。
- 一部の作品はポイントが必要な場合がありますが、『永遠に僕のもの』は見放題作品として提供されています。
U-NEXTの無料トライアルを活用して、『永遠に僕のもの』をお楽しみください。
まとめ
『永遠に僕のもの』は、美しい映像と冷たさを兼ね備えた主人公の存在感が際立つ、唯一無二の作品でした。
実在の人物カルロス・プチョについて知ると、作品の見方もまた変わってきます。
独特の空気感や余白の多い演出が印象に残り、じわじわと余韻が残る映画でした。
気になっていた方は、U-NEXTの31日間無料トライアルを活用して、ぜひ一度ご覧になってみてください。
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