映画『葛城事件』を観たのは、ちょっと精神的に不安定な時期でした。
なのに、なぜかこの作品に強く惹かれてしまったんです。
観終わったあと、どっと疲れたのに、どこかスッキリもしていて…。
その感覚が忘れられず、気づけば何度も観返しています。
そこで今回の記事では、映画「葛城事件」あらすじ・ネタバレや感想・無料視聴の方法も紹介していきます。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
映画「葛城事件」解説
- タイトル: 葛城事件
- 公開年: 2016年
- 上映時間: 120分
- ジャンル: ヒューマンドラマ
- 監督: 赤堀雅秋
- 出演: 三浦友和、南果歩、新井浩文、若葉竜也、田中麗奈 ほか
この映画、あまり知られていないかもしれませんが、実はかなり骨太な社会派ドラマです。
派手さはないけれど、静かに、でも確実に観る者の心をざわつかせる力があります。
『葛城事件』は2016年に公開された日本映画で、赤堀雅秋さんが監督・脚本を務めています。
もともとは舞台作品として上演されていたものを映画化したんですね。
そのせいか、全体の空気感が独特なんです。
セリフの間、登場人物の目線、無音の時間——どれもが舞台の匂いを残していて、静かだけど張り詰めた緊張感が漂っています。
物語の中心には、葛城という名字を持つ一家がいます。
一見、平凡そうなその家族が、ある出来事をきっかけに崩れていく。
というより、もともと壊れていたんじゃないかとすら思えてしまう。
事件が起きた「あと」を描くことで、逆に「なぜこんなことになったのか」が浮かび上がってくる構成が、本当にうまいんです。
以下に、映画『葛城事件』の概要・あらすじ・ネタバレをまとめました。
映画「葛城事件」あらすじ・ネタバレ
葛城清(三浦友和)は、金物店を営む家長。
家族思いの一面を持ちながらも、暴力的で支配的な性格で、妻の伸子(南果歩)や子どもたちを萎縮させていました。
次男・稔(若葉竜也)は大学を中退し引きこもり生活。
社会にも父にも強い反発心を抱いている。
そんな稔は後に無差別殺人事件を起こし、死刑判決を受けます。
稔と獄中結婚した女性・順子(田中麗奈)は、死刑制度に疑問を持ち稔と向き合おうとするが、稔の態度は次第に横暴になっていく。
家庭内
長男の保(新井浩文)は家庭を持ち、広告代理店に勤めていたが失職。
家族にも本音を打ち明けられず苦悩する。
一方、清の横暴さは変わらず、保の息子への暴力、伸子への暴言も日常茶飯事。清の家庭内支配が家族を崩壊させていく。
そんな中、稔の火の不始末をきっかけに、伸子はついに家を出てしまう。
保もまた家庭内での孤立に悩み、心をすり減らしていく。
家族の絆
保は逃げるように命を絶ち、家族の絆はさらに崩れていきます。
彼の死は事故とされるが、残された遺言から自殺と推察されました。
伸子は認知症を患い老人ホームに入所。
順子は稔への面会を続けるが、稔は「早く死刑を執行してほしい」と自暴自棄に。
過去の幸福な家族の記憶と、現実の破綻した家族像が交錯する中、稔はついに無差別殺人を実行してしまいます。
【結末】
稔の死刑執行後、順子は清に会いに行くが、清は絶望と孤独の中で「自分が人を殺したら家族になってくれ」と迫る。
恐怖に駆られた順子は逃げ出す。
清は家で首を吊ろうとするも未遂に終わり、食卓でうつろに蕎麦をすすり続ける。
家族は崩壊し、誰も帰ってこない。あの家で一人取り残された男の、空虚な末路が描かれる。
映画「葛城事件」感想
この映画を観終わったあと、自分の中でモヤモヤと残った感情がいくつかありました。それを整理するためにも、こうして記事にしているのかもしれません。
まず、この作品が突きつけてくる問いは、とても根源的なものです。「家族ってなんだろう」とか「社会はどう人を追い詰めるのか」とか、単純には答えの出せないテーマが積み重なっていくんですよね。そしてそれが、まったく説教臭くない形で描かれているのが本当にすごい。
登場人物たちは、誰もがどこか欠けていて、完全じゃない。でも、その「不完全さ」に共感してしまう。観ていて、「こうなってしまったのも無理はない」と思ってしまう瞬間が何度もあるんです。それは恐ろしいことでもあるけれど、同時に、すごくリアルでもあります。
個人的に一番心に残ったのは、父親の孤独。あれだけ強く見えたのに、最後には何も残っていない。誰にも頼れず、自分の世界の中に閉じこもっていく姿が、悲しくて、でもどこか納得してしまうような複雑な感情を呼び起こしました。
映画って、観る時期によって響き方が変わるものだと思います。この『葛城事件』も、自分の心の状態や置かれている状況によって、受け取り方が違ってくるんじゃないでしょうか。だからこそ、何度でも観返したくなる。そして、そのたびに新しい問いが生まれる。そんな映画です。
映画「葛城事件」無料視聴の方法
U-NEXTでは、映画『葛城事件』を無料トライアル期間を活用して視聴することが可能です。登録方法や注意点をまとめておきますね。
U-NEXTの無料トライアルとは?
U-NEXTでは、31日間の無料トライアルが用意されています。
この期間中は、以下のようなサービスを無料で利用できます。
- 見放題作品が視聴可能
- 600円分のポイント付与
- 雑誌読み放題サービスも含む
この無料期間を利用すれば、『葛城事件』が見放題対象作品である場合、追加料金なしでフル視聴できます。
※レンタル作品の場合は、600円分のポイントを使って視聴可能なこともあります。
U-NEXTで『葛城事件』を無料視聴する手順
- U-NEXTの公式サイトにアクセス
- 「31日間無料トライアル」をクリック
- 必要情報(メールアドレス・パスワード・支払い方法など)を入力して登録
- 登録後、検索バーで「葛城事件」と入力
- 該当作品を選択して視聴スタート
登録は約3分ほどで完了します。
支払い方法はクレジットカードが一般的ですが、キャリア決済にも対応しています。
無料期間終了後はどうなる?
無料トライアル終了後は、月額2,189円(税込)が自動で課金されます。
継続するかどうかは、期間内に判断すればOK。
解約もWeb上から簡単にできますし、期間内に解約すれば料金は一切かかりません。
注意点も少し
- 『葛城事件』が見放題対象外(レンタル)の場合、ポイント利用が必要な可能性があります。
- 無料期間は初回登録者のみ対象です。以前にU-NEXTを利用していた場合、対象外となることがあります。
実際に試してみて感じたこと
自分も実際にこの方法で視聴しました。
登録から視聴開始までがとにかくスムーズで、「あ、これなら家にいながら映画館気分だな」って。
しかも、他にも気になってた邦画やドキュメンタリーも一緒にチェックできたので、かなり得した気分になりました。
『葛城事件』は内容が重くて、観るタイミングを選ぶ作品だけど、こうして手軽に視聴できると、自分のペースで何度でも向き合える。
無料トライアル、想像以上に使えるなと感じました。
※作品の配信状況は変更されることがあります。必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
まとめ
『葛城事件』という映画は、事件そのものよりも、「そこに至るまで」と「その後」を描くことで、人間の本質に迫っていく作品です。
登場人物たちは皆、どこかに問題を抱えていて、それが絡まり合って、最悪の結果を招いてしまう。
でも、それは決して他人事ではなくて、自分の身近にも潜んでいるものだと感じさせられます。
とくに家族という単位は、一歩間違えれば息苦しさや孤立を生む空間にもなり得る。
この映画は、そうした「当たり前」の危うさを静かに、でも確実に突きつけてくるんです。
観終わったあと、しばらく何も考えられなかったのを覚えています。
でも、それは悪いことじゃなかった。
むしろ、自分自身や身の回りの人たちとの関係を見直すきっかけになりました。
『葛城事件』は、ただの映画ではありません。
観る人に問いを投げかけ、考えさせる力を持った作品です。
日々の忙しさの中で見過ごしてきたことに、静かに目を向ける時間をくれる。
そんな映画に出会えたことを、今ではよかったと思っています。
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