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映画「死霊館」シスターの実話エンフィールド事件とは?映画と実話の違いも解説

映画「死霊館」シスターの実話エンフィールド事件とは?映画と実話の違いも解説 実話ベースのサスペンス映画

ホラー映画が好きな人なら、「死霊館」シリーズの存在は避けて通れないはずです。

中でも「死霊館 エンフィールド事件」は、映画と実話の境界線が曖昧で、見たあとに「本当にあった話なのか…?」と妙に気になってしまいますよね。

自分も初めて観たときは夜トイレに行くのがちょっと怖くなったくらいです。

今回はその“エンフィールド事件”について、映画と実際の事件にどんな違いがあるのか、自分なりに調べて深掘りしてみました。

 

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映画「死霊館」シスターの実話エンフィールド事件とは?

映画「死霊館」シスターの実話エンフィールド事件とは?映画と実話の違いも解説

1977年、イギリスのロンドン北部にあるエンフィールドという住宅街で起きた出来事が、世界中の注目を集めました。

事件の中心になったのは、ごく普通の家庭。

母と子どもたちが暮らす公営住宅で、ある日突然、壁を叩く音や家具の移動といった怪現象が始まったのです。

最初は気のせいかと思えるようなことでも、日を追うごとにエスカレートしていきました。

家具が倒れる、ベッドが激しく揺れる、物が飛ぶ、椅子が誰も触れていないのに動き出す。

目に見える異常が続発し、ついには少女が宙に浮いたような姿を撮影した写真が世間を騒がせました。

その写真はいまでもネット上に残っていますが、ただのジャンプなのか、ほんとうに浮いていたのか、判断は見る人に委ねられています。

ただのいたずらならここまで大きく取り上げられなかったでしょう。

騒動はニュース番組で連日報道され、記者や研究者、カメラクルーまでが家の中に入り、事態を追いかけるようになりました。

けれど、証拠がどれほどあっても、この事件は「完全に事実」とは言い切れない、なんとも不思議な立ち位置にずっといます。

 

憑依現象と謎の声がもたらした恐怖

この事件がオカルトとして語り継がれる理由のひとつが、「少女の口から出た別人の声」です。

ある日突然、少女のひとりが喉の奥から絞り出すような声でしゃべり始めます。

その声は低く、明らかに子どものものではありませんでした。

語られたのは「ビル・ウィルキンズ」という名の人物の話で、自分はこの家の元住人だというのです。

驚いたのは、その内容が過去に実在した人物の記録と一致していた点です。

死因、家族構成、家の間取りに至るまで、本人でなければ知りえないような情報を詳細に語っていたという報告があります。

もちろん、それだけで本物だと決めつけるのは早いのですが、それでも当時の調査員たちは「一部は説明がつかない」と漏らしています。

現場に入った心霊研究家のモーリス・グロスとガイ・ライオン・プレイフェアは、数ヶ月にわたって調査を続け、あらゆる角度から現象を記録しました。

写真、音声、映像、目撃証言。それらが残っているにも関わらず、確たる結論には至っていません。

一方で、事件に懐疑的な人々も多くいました。

ある新聞報道では、少女の一人が「演技だった」と認めたとされる場面もあります。

ただその後、本人は「言わされた」と主張し、ますます真相は見えなくなりました。

すべてを信じるにはあまりにも都合が良すぎる。

けれど、すべてを嘘だと切り捨てるには、引っかかる部分が多すぎる。そんな不気味なバランスのまま、事件は語り継がれています。

 

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映画「死霊館」映画と実話の違いも解説

映画「死霊館」シスターの実話エンフィールド事件とは?映画と実話の違いも解説

出典:U-NEXT>>

映画を観たとき、「本当にこんなことがあったの?」と思った人は多いと思います。

でも、映画と実話のあいだにはかなりのギャップがあります。

まず大きな違いは、悪魔や霊の存在の描き方です。

映画では「ヴァラク」という名の悪魔がはっきりと姿を見せ、超常現象を起こします。

でも、実際のエンフィールド事件ではそのような名前の存在は記録されていません。

そもそも事件の中で「悪魔」という言葉自体が強く出てくる場面は少なかったはずです。

映画では視覚的な恐怖を強調するために、壁から手が伸びてきたり、シスターの姿をした悪魔が襲いかかってきたりと派手な演出が目立ちます。

それに比べて、実際の事件では音や物の移動、不可解な声といった地味だけどじわじわ怖くなる現象が中心です。

だから映画は“基づいている”とはいえ、あくまでも「フィクションとして脚色されている」と思ったほうがいいかもしれません。

 

ウォーレン夫妻の役割にも違いがある

映画で中心人物として描かれるのが、心霊研究家のエドとロレイン・ウォーレン夫妻です。

『死霊館 エンフィールド事件』では、夫妻がイギリスまで出向き、エンフィールドの事件に深く関わっていく様子が描かれています。

現地で少女を助けようと奔走し、霊と戦う姿はまるでヒーローのようです。

でも、実際にはこの夫婦がエンフィールドに関わったのはごく短期間だったと言われています。

現地の主要な調査を行ったのは、モーリス・グロスとガイ・ライオン・プレイフェアという別の調査員たちで、ウォーレン夫妻の貢献はそれほど大きくなかったという話もあります。

プレイフェア自身がインタビューで、「ウォーレン夫妻は一度来たが、深くは関与していない」と語ったという記録もあります。

そう考えると、映画はあくまでも夫妻を主人公にするための構成であって、リアルな記録を忠実に再現しているわけではないとわかります。

 

恐怖の本質は映画と実話でまったく違う

映画の恐怖は、目に見える“悪”をはっきり描くことで成立しています。

ヴァラクの不気味な顔や、不可能な現象の連続は、視覚的に「怖い!」と感じさせるための演出です。

でも実話のほうは、「信じられそうな怖さ」がベースにあります。

目撃証言、録音、写真、そして何より家族の証言が重なっていくことで、見る人の心にじわっと疑念が広がっていく。

あの曖昧さ、不明瞭さこそが、リアルの怖さなんだと感じました。

映画を観たあとに「ちょっと盛りすぎじゃないか」と思った人もいると思います。

でも、それは当然のことです。あれは“エンタメ”として作られているからこそ、真実をベースにしつつも、より派手に、より明確に、恐怖が形になるように描かれているんだと思います。

自分も最初は「こんなことがあったんだ」と素直に信じていました。

でも調べていくと、意外と「これは映画用に作られた部分なんだな」とわかってきて、それがかえって現実の不気味さを際立たせる結果になった気がします。

派手な悪魔より、音もなく物が動いたり、正体のわからない声が聞こえる方が怖いって、変な話ですよね。

 

信じるか信じないかで変わる怖さ

エンフィールド事件は、実際に起きたことかどうかだけではなく、「信じてしまいそうになる怖さ」が根底にある気がします。

いわゆるホラー映画のように、見ている側が安心して「これはフィクション」と割り切れるものではなく、どこかで現実と地続きの感覚があるんですよね。

もしほんの一部でも事実だったなら、自分の家でも似たようなことが起きるかもしれない。

そう思うと、他人事じゃいられなくなるんです。

正直、自分も最初にこの事件を知ったときは、ただの都市伝説みたいなものだろうと流していました。

でも調べていくうちに、「あれ、これは簡単に片付けられないな」と感じるようになりました。

特に声の録音や、飛び上がっているように見える写真を見たとき、演技では済まされない何かがある気がして、夜に風の音を聞くだけでちょっと身構えるようになったことを覚えています。

この事件は、幽霊が出たとか憑依があったとか、そういう現象そのものよりも、「証明できないけど否定しきれない」というグレーな部分が残っているところが本当に怖いです。

そして、人はそこにこそ引き寄せられてしまう。

だからこそ、この事件は何十年経っても語られ続けているのかもしれません。

 

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まとめ

映画「死霊館」シリーズ、特に『死霊館 エンフィールド事件』や『死霊館のシスター』の元になったエンフィールド事件は、実際に1977年に起きたとされる心霊現象です。

ただし、映画では悪魔や超常現象がかなり誇張されて描かれており、実話とは異なる部分も多くあります。

実際のエンフィールド事件では、謎のノック音や家具の移動、少女の口から発せられる低い声など、より曖昧でリアルな怖さが中心でした。

ウォーレン夫妻の関与も映画ほど深くはなかったとされており、映画は“実話にインスパイアされたホラー作品”という立ち位置であることが分かります。

派手な映像で恐怖を煽る映画と、曖昧な不気味さが残る実話のあいだには大きな違いがあります。

どちらが怖いかは感じ方しだいですが、どちらにもそれぞれの「怖さの本質」があるのではないでしょうか。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^

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