映画「ピーチガール」といえば、2017年に公開され、話題になった青春恋愛映画です。
上田美和さんの大ヒット少女漫画が原作で、派手な見た目とは裏腹に純粋で一途な主人公・ももを中心に展開される恋愛模様が描かれています。
主役のももを山本美月さん、幼馴染のとーじを伊野尾慧さん、イケメンで人気者のカイリを真剣佑さんが演じたことでも注目を集めました。
しかし、この映画には「意味不明」という声が少なくありません。
映画を見た人が戸惑う理由、そしてその魅力とは何なのでしょうか?
今回は、「ピーチガール」のあらすじを追いながら、「意味不明」と言われる理由を探ってみたいと思います!
映画「ピーチガール」解説
まずは映画の概要を簡単におさらいしておきましょう。
- タイトル:ピーチガール
- 公開年:2017年
- 監督:神徳幸治
- キャスト:
- 安達もも役:山本美月
- 岡安とーじ役:伊野尾慧
- 柏木カイリ役:真剣佑
- 小沢菜緒役:永野芽郁
- 原作:上田美和「ピーチガール」
原作の漫画は1997年から2004年まで「別冊フレンド」で連載され、全18巻が刊行されました。
派手な見た目のももが周囲の偏見や友人とのトラブルに悩みつつも恋に奮闘する姿が、多くの読者の共感を呼びました。
映画はその原作を基にしており、ももの純粋さと恋愛模様を描いていますが、原作ファンを含め、「展開が速すぎる」「キャラクターの行動が理解できない」といった声が挙がっています。
それでは、物語のあらすじを詳しく見ていきましょう。
映画「ピーチガール」あらすじ
主人公の安達もも(山本美月)は、日焼けした肌と明るい髪色のせいで、「派手で遊んでそう」と誤解されがち。ですが、実際はとても真面目で純粋な女子高生です。
彼女の見た目は、中学時代に部活の日焼けが原因でこうなっただけなのに、周囲からは誤解され続けています。
ももには、幼馴染で密かに想いを寄せている岡安とーじ(伊野尾慧)という存在がいます。
しかし、とーじに告白する勇気が持てず、もどかしい日々を送っていました。
そんなももの前に現れたのが、学校の人気者・柏木カイリ(真剣佑)。
女の子にモテモテのカイリですが、ある日突然、ももに「好きだ」と告白します。
驚くももでしたが、実はカイリの告白には裏がありました。
カイリはももを自分のものにすることで、とーじとの仲を引き裂こうとしていたのです。
さらに、ももを追い詰めるのが、親友の小沢菜緒(永野芽郁)。
菜緒は表向きはももの味方のように振る舞いますが、実は陰で彼女の恋愛を邪魔しようと画策します。
菜緒の策略によって、ももととーじの関係はさらに複雑化していきます。
とーじはももを信じたい気持ちと、菜緒の言葉に揺さぶられ、なかなか一歩を踏み出せずにいます。
映画「ピーチガール」は意味不明?
映画『ピーチガール』は、ももの恋愛や成長を描いているものの、観客の間で「意味不明」と評されることも多い作品です。
その理由を掘り下げてみましょう。
展開の速さと詰め込みすぎ感
「ピーチガール」の映画版は、原作の膨大なストーリーを約2時間にまとめています。
そのため、展開が非常に速く、キャラクター同士の関係性や感情の変化が急すぎると感じる人が多いようです。
例えば、ももがカイリに心を開くプロセスや、とーじとの葛藤がじっくり描かれないため、「いつの間にこんな関係に?」と思わせる部分があります。
キャラクターの行動に共感しづらい
登場人物たちの行動も、観客が理解しづらい要因の一つです。
カイリの突然の告白や、菜緒の執拗な妨害行為など、ストーリーを進めるために行動しているように見えてしまい、「なんでそんなことをするの?」と感じる場面が少なくありません。
特に、菜緒の行動は非現実的で、リアリティに欠けると感じる人も多いようです。
原作ファンの期待とギャップ
原作ファンからは、「キャラクターの描かれ方が原作と違う」という声も多く聞かれます。
特に、ももの性格や行動に違和感を覚えたという意見が目立ちました。
原作のももはもう少し芯の強い印象があるため、映画版のももには物足りなさを感じる人もいたようです。
映画「ピーチガール」見どころ
とはいえ、「ピーチガール」には映画ならではの見どころもあります。
豪華キャストの魅力
山本美月さん、伊野尾慧さん、真剣佑さん、永野芽郁さんという豪華キャストが揃い、それぞれの個性を存分に発揮しています。
特に真剣佑さん演じるカイリの魅力的な笑顔と演技には、ファンから絶賛の声が上がりました。
青春のドキドキ感
恋愛模様だけでなく、高校生特有の青春のドキドキ感が描かれているのも「ピーチガール」の見どころです。
自分の気持ちをうまく伝えられなかったり、誤解される苦しさを体験したりと、誰もが共感できるテーマが詰まっています。
映画「ピーチガール」ネタバレ感想
「ピーチガール」は2017年公開の映画で、原作の少女漫画がめちゃくちゃ人気だったので気になって観てみました!
結論から言うと、「めっちゃ面白かった!…けど、色々ツッコミたくなる!」という感じ。笑
恋愛映画って、良くも悪くもリアルさとか感情移入できるかが大事じゃないですか?
その点で「えっ?なんでそうなるの!?」って思う場面も多かったけど、それが逆にクセになる映画でした。
派手なのに純粋なももに共感…できる?
主人公のももを演じたのは山本美月さん。
まずビジュアルが美しすぎて「こんな高校生おらんやろ!」って思いました(笑)。
でも、劇中のももは見た目が派手なせいで周囲に誤解されがちというキャラ。
中学時代に部活で日焼けしただけなのに、「ビッチっぽい」とか「遊んでそう」って思われちゃうんですよね。
これ、正直共感できる人とそうじゃない人が分かれるんじゃないかな?
私的には「いや、そんな派手な見た目の子が純粋だなんて、むしろギャップ萌えで好かれるのでは?」と思ったりもしました。
けど、学校って結構偏見強いから、ももの苦悩も分からなくはないかも。
でも、ももが「私なんてどうせ…」みたいにウジウジしながらも恋愛に真剣なところは好感持てました。
あと、とーじ(伊野尾慧)への一途な思いは応援したくなる!
菜緒のヤバさが超展開を生む!
この映画の最大のツッコミポイントは、やっぱり菜緒(永野芽郁)ですね。
ももの親友ポジションかと思いきや、裏でとんでもなく腹黒い行動を繰り返すんです。
菜緒は最初から最後までずっとももの恋路を邪魔してくるんですけど、その手段がけっこうえげつない(笑)。
「え、そこまでやる!?」って何度も思いました。
たとえば、ももがとーじといい感じになりそうなタイミングで嘘を吹き込んだり、カイリ(真剣佑)を利用してももを追い詰めたり…。
正直、「こんな友達やだなぁ」と思う反面、永野芽郁さんの可愛さと演技力で嫌いになれない自分がいるのも悔しいところ。
菜緒が登場するたびに、どうしようもないヤバさと同時に「次は何やらかすんだ?」ってハラハラ感もあって、ストーリーに引き込まれました。
カイリ推しになるか、とーじ推しになるか問題
映画のもう一つの大きなテーマは「カイリととーじ、どっちがももの本命になるのか?」というところ。
カイリ役の真剣佑さん、かっこよすぎません?
あの笑顔と軽い雰囲気がめちゃくちゃ魅力的で、「いやいや、こんな人に言い寄られたら普通そっち行っちゃうでしょ!」と思いました。
カイリは最初、遊び半分っぽく見えたけど、だんだん本気でももを大事にする姿が描かれていて、「あれ、実は良いヤツなんじゃん」と思わされます。
一方でとーじは、昔からの幼馴染で堅実で真面目なタイプ。
伊野尾慧さんが演じるとーじは控えめだけど優しくて、いわゆる「安心感がある彼氏候補」。
でも、菜緒の策略に振り回されがちなところを見ると、「もっとしっかりしてよ!」と思う場面も多かったです。
個人的には、「どっちもアリ!」ってなりましたが、最後にカイリを選んだももの決断は納得できる流れでしたね。
映画後半は、展開が急にジェットコースターのようになります。
菜緒の嘘や裏切りがエスカレートしていって、「いやいや、これ現実でやったら犯罪レベルでしょ!」と何度もツッコミました。
それでも、不思議と観ていて飽きないんですよね。
むしろ、「どうなるの?どうなるの?」とドキドキしながら最後まで目が離せませんでした。
ラストシーンでは、ももが自分の本当の気持ちに気づいてカイリを選ぶんですが、ここまで来ると「やっぱり恋愛映画ってこういう終わり方がいいよね!」とスッキリ。
青春ラブストーリーの王道とも言える展開でした。
「意味不明」
ネットで「ピーチガール」を調べると「意味不明」という感想を目にすることがありますが、その理由もなんとなく分かります。
展開が速すぎるし、キャラクターの行動も時々突拍子もない。
でも、私はそれが逆に面白く感じました。
この映画は、現実離れした部分があるからこそ、非日常的な恋愛ドラマを楽しむことができる作品だと思います。
リアルな恋愛じゃないけど、「こんな青春を送れたらな~」って夢を見せてくれる感じが良かったです。!
「ピーチガール」はツッコミどころ満載な青春恋愛映画ですが、それもまたこの作品の魅力。
深く考えず、キラキラしたキャストとハチャメチャな展開を純粋に楽しめる人にはぴったりです。
気になる方は、ぜひ一度観てみてください!
ももの頑張る姿や菜緒のぶっ飛んだ行動に、きっと何かしらの感情が揺さぶられるはずです。
まとめ
映画『ピーチガール』は、スピーディーな展開や個性的なキャラクターたちが特徴的な作品です。
一部では「意味不明」と批判されることもありますが、それもまたこの作品の個性と言えるでしょう。
原作ファンにとっては物足りない部分があるかもしれませんが、豪華キャストや青春のきらめきを感じたい人にはおすすめの映画です。
ぜひ、気になる方は一度観て、自分なりの感想を持ってみてはいかがでしょうか?
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